北雄ラッキー株式会社の決算報告を分析しました。この企業は北海道に本社を置くスーパーマーケット事業の企業です。第54期第3四半期の決算では、売上高が280億3百万円と前年同期比1.0%増加し、経常利益も3億90百万円と79.3%の大幅増加となりました。これは、商品政策の強化や販売力強化、コスト削減などの施策が功を奏した結果だと言えます。今後も企業価値の向上に期待できそうですね。
企業情報
企業名: 北雄ラッキー株式会社
証券コード: E03397
決算期: 2月期
北雄ラッキー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北雄ラッキー株式会社の決算日は2月末日で、第54期の決算期間は2023年3月1日~2024年2月29日となっています。第3四半期は2023年9月1日から2023年11月30日の期間です。
主な事業
北雄ラッキー株式会社は、北海道を中心にスーパーマーケットを展開している企業です。生鮮食料品を中心に、一般食料品やファミリー衣料品を販売しています。道内に32店舗を構え、地域に密着した事業を展開しています。中期経営計画では、差別化商品の強化やマーケティング力の強化、物流の効率化などに取り組み、収益力の向上を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高280億3百万円(前年同期比1.0%増)、経常利益3億90百万円(同79.3%増)、四半期純利益2億52百万円(前年同期は3百万円の純損失)と好調でした。利益率では、営業総利益率が28.9%と前年同期比1.8ポイント改善しています。企業努力による収益力の向上が見られます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高推移を見ると、2022年2月期が377億15百万円、2023年2月期が377億15百万円と横ばいでしたが、直近の2023年11月期第3四半期では280億3百万円と増加傾向にあります。利益面では、経常利益も大幅に増加しており、企業の業績は改善されてきていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
北雄ラッキー株式会社は四半期連結財務諸表を作成していませんので、単体の四半期貸借対照表について分析します。
資産の部
当第3四半期末の資産合計は179億31百万円で、前事業年度末比2億35百万円増加しています。現金及び預金の減少がある一方で、売掛金、商品及び製品、リース資産などが増加しており、事業活動に必要な資産が充実してきているといえます。
負債の部
負債合計は123億87百万円と前事業年度末比20百万円の増加となりました。有利子負債は減少傾向にありますが、買掛金、長期借入金、リース債務などが増加しています。資金調達面では安定的に推移していると言えます。
純資産の部
純資産合計は55億44百万円と前事業年度末比2億15百万円増加しています。利益剰余金の積み上げにより、自己資本比率も30.9%と健全な水準となっています。財務体質の改善が進んでいることがわかります。
ROAとROE
北雄ラッキー株式会社のROA(総資産利益率)は前事業年度末の1.5%から、当第3四半期末では2.2%まで改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前事業年度末の6.6%から4.6%まで上昇しています。これは、増収増益による収益性の向上と、自己資本の充実により、企業の収益力と資本効率が高まってきていることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローについては詳細な数値が開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは安定的に推移し、投資活動によるキャッシュ・フローも設備投資等に使われていると考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローでは、借入金の返済や配当金の支払いがあったものと推測されます。全体としてはバランスの取れた現金管理が行われていると評価できます。
配当の支払額
北雄ラッキー株式会社は、年2回の期末配当を実施しています。第53期(2022年2月期)は1株当たり50円、第54期(2023年2月期)も同じく1株当たり50円の配当を行っています。業績が好調なため、今後も継続的な配当が期待できるでしょう。
今後の展望
北雄ラッキー株式会社は、2024年2月期から2026年2月期までの中期経営計画に基づき、差別化商品の強化や販売力の向上、業務の効率化などに取り組んでおり、収益力の持続的な向上を目指しています。一方で、物価高や円安の影響など不透明な経営環境も続いているため、様々なリスクへの対応力が求められます。しかし、堅実な財務体質と強固な事業基盤を有していることから、今後も安定した成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
北雄ラッキー株式会社は、北海道を中心にスーパーマーケット事業を展開する企業です。第54期第3四半期の決算では、売上高、経常利益、純利益が前年同期と比べて大幅に増加しており、企業収益の改善がみられます。また、自己資本比率の上昇や配当の安定化など、財務基盤の強化も進んでいます。中期経営計画に基づいた差別化戦略と効率化の推進により、今後も業績の伸びが期待できる企業です。
北雄ラッキー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北雄ラッキー株式会社は2月末日決算を行っており、第54期は2023年3月1日から2024年2月29日までの期間となっています。また、同社は年2回の期末配当を実施しており、1株当たり50円の配当を行っています。財務体質の強化と株主還元の充実が進んでいることがわかります。