株式会社秋川牧園の2023年度第3四半期決算報告が発表されました。売上高は前年同期比5.5%増加し、経常利益は44.0%増加するなど、順調な業績を上げています。秋川牧園は、山口県を中心に国内の養鶏事業を展開する企業で、鶏肉や卵製品のほか、冷凍加工食品の製造・販売を行っています。
企業情報
企業名: 株式会社秋川牧園
証券コード: 13800
決算期: 3月31日
株式会社秋川牧園の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社秋川牧園の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が決算期となっています。
主な事業
株式会社秋川牧園は、国内の養鶏事業を中心に事業を展開しています。鶏肉や卵製品の生産・販売のほか、鶏肉を使った冷凍加工食品の製造・販売にも注力しています。主要な販売先は生活協同組合となっています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期の売上高は55億86百万円で前年同期比5.5%の増加となりました。また、経常利益は1億96百万円と44.0%の増加を記録しており、順調な業績が続いています。利益率も徐々に改善傾向にあります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は70億70百万円、52億96百万円、55億86百万円と推移しています。一方で、経常利益は6,857万円、1億36百万円、1億96百万円と年々増加傾向にあります。業績は徐々に改善されてきているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は67億94百万円となり、前期末に比べ7億21百万円増加しました。一方、負債合計は45億76百万円となり、前期末に比べ6億41百万円増加しています。純資産は前期末に比べ80百万円増加し、22億18百万円となりました。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が前期末に比べ4億96百万円増加し、36億18百万円となっています。流動資産も前期末比2億52百万円増加し、28億84百万円となっています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が前期末比7億6百万円増加し、18億51百万円となっています。一方で、短期借入金は前期末比1億34百万円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が前期末比88百万円増加し、9億7百万円となっています。自己資本比率は32.6%となり、前期末から2.6ポイント減少しました。
ROAとROE
ROAは前期の2.3%から2.2%に若干低下しています。一方でROEは前期の6.7%から5.9%と低下傾向にあります。これは利益の増加に対して自己資本が相対的に増加しているためと考えられます。今後の生産性向上や経費削減などによる収益力の強化が課題といえるでしょう。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成は省略されていますが、投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資の増加等により減少傾向にあると推察されます。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の増加により増加基調にあると考えられます。
配当の支払額
株式会社秋川牧園は、年間配当金10円を継続して実施しています。前期の剰余金の処分では1株当たり10円の配当を行っており、当期も同様の水準を維持する見込みです。
今後の展望
原材料価格や人件費の高騰など経営環境は依然として厳しい状況が続いています。しかし、販売の伸びや製品の値上げ効果、生産性向上などにより、収益は改善傾向にあります。今後も、コスト管理の徹底と需要に合わせた商品開発で、さらなる業績拡大を目指していくものと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社秋川牧園は、主力の鶏肉や卵製品、冷凍加工食品の販売が好調に推移し、売上高と利益ともに増加基調にあります。生産性向上や製品の適正価格転嫁などの取り組みにより、収益力の強化が進んでいる様子がうかがえます。今後も、コスト管理と需要に合わせた商品開発で、さらなる業績拡大が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社秋川牧園の決算日や配当についてまとめました。
株式会社秋川牧園の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日が対象期間となります。また、同社は年間配当金10円を継続して実施しており、株主還元も着実に行われています。今後の業績拡大に期待が高まる企業といえるでしょう。