株式会社チームスピリットの直近の四半期決算報告書が公表されました。同社は人事労務管理に特化したクラウドサービス「チームスピリット」を提供する企業で、ライセンス契約数やサブスクリプション収入が順調に増加しています。特に大手企業での導入が進み、ビジネスの拡大と業績向上が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社チームスピリット
証券コード: 43970
決算期: 2024年8月31日
株式会社チームスピリットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社チームスピリットは、事業年度が9月1日から翌年8月31日までの1年間となっています。今回の四半期決算は、2023年9月1日から2023年11月30日までの第1四半期の業績を報告したものです。
主な事業
株式会社チームスピリットは、勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議などの社内業務システムを一元化したクラウドサービス「チームスピリット」を提供しています。特に大企業を中心に、リモートワークや多様な働き方に対応した人事労務管理ツールとして注目を集めています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は1,043百万円と前年同期比17.0%の増収となりました。また、営業損失は48百万円となりました。これは、広告宣伝費の増加や新規事業開発に関連した投資の影響によるものですが、中長期的な成長に向けた先行投資と位置付けられています。
売上・利益の推移
近年、ライセンス契約数やARR(年間経常収益)が着実に増加しており、2023年11月時点では契約ライセンス数が475,142件、ARRが3,461百万円となっています。売上高も好調に推移しており、中長期的な業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期末の総資産は3,643百万円と前期末から126百万円増加しました。このうち流動資産は3,019百万円で、現金及び預金の増加などにより144百万円増加しています。
負債の部
当第1四半期末の負債合計は2,285百万円と前期末から160百万円増加しました。これは主に、繰延収益の増加によるものです。
純資産の部
当第1四半期末の純資産は1,358百万円と前期末から33百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
直近の決算において、ROA(総資産経常利益率)は-1.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は-2.6%となっています。これは先行投資に伴う一時的な損失の影響によるものですが、中長期的な事業の成長と収益力の向上により、これらの指標の改善も期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金残高は2,517百万円と、前期末から152百万円増加しており、財務体質は健全であると評価できます。
配当の支払額
現時点では、株式会社チームスピリットは配当を実施していません。成長投資に備えた内部留保の積み増しを優先しているものと考えられます。
今後の展望
株式会社チームスピリットは、エンタープライズ市場におけるシェア拡大を成長戦略の柱に据えており、製品開発やセールス・マーケティング、サポート領域への投資を積極的に行っています。今後、大企業を中心とした導入が加速し、業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社チームスピリットの四半期決算は、売上高の順調な拡大と成長投資による一時的な損失計上という内容でした。同社は、クラウドサービスを通じた「働き方改革」ニーズを捉え、大手企業を中心に着実に契約数を拡大しています。今後も事業基盤の強化と収益力の向上が期待されます。
株式会社チームスピリットの決算日や配当についてまとめました。
株式会社チームスピリットの決算期は9月1日から翌年8月31日までの1年間で、今回の四半期決算は2023年9月1日から11月30日までの第1四半期の業績報告です。同社は現在、配当を実施していませんが、成長投資に注力し、中長期的な企業価値向上を目指しています。