株式会社ヤガミの2024年1月期第3四半期の決算報告書が発表されました。半導体業界の復調や学校校舎改修工事の進捗により、売上高は前年同期比5.7%減の73億9千万円と比較的健闘しました。利益面では、新型コロナウイルスの影響減少により、経常利益は12億7千万円と前年同期比3.1%減になりました。
企業情報
企業名: 株式会社ヤガミ
証券コード: 74880
決算期: 4月期
株式会社ヤガミの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヤガミの決算日は4月20日で、四半期決算は1月20日、7月20日、10月20日に行われています。
主な事業
株式会社ヤガミは理科学機器設備、保健医科機器、産業用機器の3つのセグメントで事業を展開しています。理科学機器設備では実習台や収納戸棚類、保健医科機器ではAEDやCO2モニター、産業用機器では保温・加熱用電気ヒーターなどを取り扱っています。主な販売先は学校や医療機関、半導体メーカーなどです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が73億9千万円、営業利益が12億6千万円、経常利益が12億7千万円となりました。利益率は、売上高営業利益率が17.0%、売上高経常利益率が17.3%となっています。
売上・利益の推移
前年同期と比較して売上高は5.7%減、営業利益は2.8%減、経常利益は3.1%減となりました。半導体業界の復調や学校校舎改修工事の進捗により、ある程度の売上高を維持できたものの、新型コロナウイルスの影響減少により、特需効果が薄れ、全体として減収減益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は177億5千万円、負債は40億6千万円、純資産は136億9千万円となっています。自己資本比率は72.9%と高い水準を維持しています。
資産の部
流動資産は146億6千万円で、そのうち現金及び預金が92億2千万円、商品及び製品が14億5千万円となっています。固定資産は30億9千万円で、その主な内訳は有形固定資産が19億5千万円、投資その他の資産が11億6千万円です。
負債の部
流動負債は29億2千万円で、そのうち支払手形及び買掛金が5億7千万円、電子記録債務が11億8千万円となっています。固定負債は11億3千万円で、主な内訳は退職給付に係る負債が3億5千万円です。
純資産の部
純資産は136億9千万円で、そのうち利益剰余金が114億2千万円となっています。自己資本比率は72.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは7.2%、ROEは5.9%となっています。利益率の低下や資産回転率の低下により、前年同期に比べてROAとROEは若干減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが10億円超のプラスとなりましたが、投資活動とfinancing活動でマイナスとなり、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べて5億6千万円減少しています。
配当の支払額
2023年6月に、前期の期末配当として1株当たり157円の配当を実施しました。また、2022年6月に中間配当として1株当たり123円の配当を実施しています。株主還元に積極的に取り組んでいます。
今後の展望
新型コロナウイルス感染症の収束に伴い、一時的な需要の減少は避けられませんが、半導体業界の好調を背景とした設備投資需要の増加や、学校設備の更新需要の取り込みを進めることで、通期の業績は前期並みを確保できると見込まれます。引き続き成長分野への投資を進め、収益力の向上に努めていきます。
編集部のまとめ
株式会社ヤガミは、理科学機器設備、保健医科機器、産業用機器の3つの事業領域で安定した業績を収めています。特に半導体業界の復調による需要増加や学校設備の更新需要の取り込みが好調で、高い収益性を維持しています。新型コロナの影響減少により一時的な減収減益はあるものの、今後も安定した業績を維持できると期待されます。株主還元も積極的に行っており、魅力的な企業といえます。
株式会社ヤガミの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤガミの決算日は4月20日で、四半期決算は1月20日、7月20日、10月20日に行われています。また、2023年6月期末配当は1株当たり157円、2022年12月期中間配当は1株当たり123円と、株主還元にも積極的に取り組んでいます。