株式会社マルゼンの第3四半期決算報告をお届けします。売上高は458億円と前年同期比5.7%の増収となりました。営業利益は39億円と28.1%の増益、経常利益は42億円と24.1%の増益と、増収増益の決算となっています。
企業情報
企業名: 株式会社マルゼン
証券コード: E02438
決算期: 2月期
株式会社マルゼンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マルゼンの決算は年に1回、2月末日が決算日となっています。四半期決算は第3四半期までの決算が行われています。
主な事業
株式会社マルゼンは、業務用厨房機器の製造・販売が主な事業です。外食産業や製パン業界、飲食店などに厨房機器を提供しており、省エネや作業環境の改善にも取り組んでいます。また、ビル賃貸業も手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が458億円と前年同期比5.7%の増収、営業利益は39億円と28.1%の増益、経常利益は42億円と24.1%の増益と、好調な結果となっています。利益率も営業利益率9.4%、経常利益率9.4%と高水準で推移しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は575億円、利益は最終利益が28億円と堅調に推移しています。販売先の回復や製品価格の値上げ、営業部門の取り組みなどにより、売上高と利益は順調に拡大してきました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は673億円と前期末比18億円の増加となっています。負債は227億円と5億円の増加、純資産は446億円と12億円の増加となりました。
資産の部
流動資産は483億円で、現金及び預金が325億円と18億円増加しています。固定資産は189億円で、有形固定資産が158億円、投資その他の資産が31億円となっています。
負債の部
流動負債は197億円で、支払手形及び買掛金が43億円、電子記録債務が103億円となっています。固定負債は29億円で、退職給付に係る負債が19億円です。
純資産の部
純資産は446億円と前期末比12億円増加しています。利益剰余金が459億円と16億円増加し、自己資本比率は66.3%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは直近6.4%、ROEは6.7%と安定した水準で推移しています。資産効率と自己資本の生産性が高く、企業活動が健全に行われていることがうかがえます。固定資産や在庫管理の効率化などにより、さらなる資産の有効活用が期待できると考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは48億円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローは12億円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは12億円の減少となっています。現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は325億円と、手元流動性も十分に確保できており、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
2023年5月の定時株主総会で決議された期末配当金は1株当たり45円、2023年10月の取締役会で決議された中間配当金は1株当たり35円となっています。安定配当を継続しており、年間配当金は80円となる見通しです。
今後の展望
新型コロナの影響が徐々に収まり、外食産業や製パン業界の回復が見られます。また、新機種の投入やサービス体制の強化など、積極的な事業展開により、今後も売上高と利益の拡大が期待できます。さらに、省エネや作業環境の改善にも取り組むことで、SDGsへの貢献も果たしていきます。
編集部のまとめ
株式会社マルゼンは、業績も財務体質も健全で、堅調な成長軌道に乗っています。積極的な新製品開発やサービス強化、省エネ機器の提供など、高付加価値戦略により、今後も売上高と利益の拡大が期待できます。また、安定配当も維持されており、株主還元にも注力しています。今後の更なる企業価値向上に期待がかかっています。
株式会社マルゼンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マルゼンの決算日は2月末日で、年に1回の決算を行っています。さらに、年2回の配当を実施しており、期末配当が1株45円、中間配当が1株35円と、株主還元にも力を入れている企業です。今後も安定的な経営と着実な成長が期待されます。