神島化学工業株式会社の最新の決算情報をお知らせします。この化学メーカーの業績が好調に推移しており、今後も期待の持てる企業ですね。詳しい内容をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
企業情報
企業名: 神島化学工業株式会社
証券コード: 40260
決算期: 2023年4月期
神島化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
神島化学工業株式会社の決算期は5月1日~4月30日の年次決算です。
第3四半期決算の報告は2024年3月12日に行われました。
主な事業
神島化学工業株式会社は、建材事業と化成品事業を展開しています。建材事業では住宅用屋根材や外装材、非住宅用の耐火パネルなどを製造・販売しています。
化成品事業では、マグネシウムや各種セラミックスの製造・販売を行っています。幅広い製品ラインナップを誇る総合化学メーカーです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高19,152百万円と前年同期比で8.6%の増収となりました。一方、営業利益は1,318百万円と19.8%の減益となりました。
主な要因は、原材料価格の高騰や固定費の増加など、コスト面の圧迫があったためです。しかし、売上高に対する営業利益率は6.9%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は好調に推移しており、2023年4月期には23,986百万円を記録しました。一方で、利益面では2023年4月期に経常利益が2,142百万円と最高益を更新するなど、着実な成長を遂げています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の総資産は30,115百万円となり、前事業年度末に比べ725百万円増加しました。
負債は18,877百万円と46百万円増加し、純資産は11,238百万円と679百万円増加しています。
資産の部
流動資産は11,152百万円となり、前事業年度末に比べ1,662百万円減少しました。一方、固定資産は18,962百万円と2,387百万円増加しています。
負債の部
流動負債は13,088百万円と前事業年度末より2,829百万円増加しました。一方、固定負債は5,789百万円と2,783百万円減少しています。
純資産の部
純資産は11,238百万円と前事業年度末より679百万円増加しました。利益剰余金が601百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
神島化学工業のROA(総資産利益率)は4.3%、ROE(自己資本利益率)は8.8%となっています。
ROAはやや低下傾向にありますが、ROEは健全に推移しており、自己資本の有効活用ができていると評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが1,185百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2,207百万円の支出となり、主に設備投資に充てられました。
財務活動では858百万円の支出となっているものの、全体としては現金及び現金同等物は前期末より1,022百万円減少しています。
配当の支払額
神島化学工業は、株主還元の一環として年2回の配当を実施しています。直近の中間配当は1株当たり21円、期末配当は1株当たり21円の合計42円の配当を行う予定です。
配当性向は39.1%と、株主への利益還元を重視していることがわかります。
今後の展望
神島化学工業は、「旺盛な需要に対応した設備投資の拡大と持続的成長モデルの構築」と「建材と化成品のハイブリッド技術による脱炭素社会への『ハイエンド商品の追求』と『収益の極大化』」を中期経営計画の基本方針としています。
住宅やインフラ需要の取り込みと、高付加価値製品の開発・拡販により、持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
神島化学工業株式会社は、建材事業と化成品事業の両分野において強みを発揮している総合化学メーカーです。
直近の決算では、売上高は増加したものの利益率が若干低下しましたが、中長期的には堅調な業績と高い収益性が期待できる企業と言えるでしょう。
特に、建材製品の高付加価値化と、マグネシウムやセラミックスなどの化成品事業の伸びが、今後の成長につながると考えられます。
神島化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神島化学工業は5月1日~4月30日の年次決算で、第3四半期決算は2024年3月12日に発表されました。また、年間2回の配当を実施しており、直近の配当利回りは2%超と株主還元も重視されている企業です。今後も注目の化学メーカーと言えるでしょう。