株式会社グリーンクロス(JASDAQ上場)の決算報告書からポジティブな内容を集めてまとめました。道路安全資材や建築防災用品、保安用品、保護具などサインメディア関連の製品を手掛けている同社は、売上高や利益が順調に推移しており、財務体質も健全な企業です。今後も経営の効率化を続けながら、さらなる業績の向上が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社グリーンクロス
証券コード: 75330
決算期: 4月
株式会社グリーンクロスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社グリーンクロスの決算期は4月となっており、5月に第1四半期決算、6月に本決算の短信が発表されます。そして7月下旬頃に本決算の有価証券報告書が提出される通常のスケジュールとなっています。
主な事業
株式会社グリーンクロスは、道路安全資材、建築防災用品、保安用品、保護具、看板・標識といったサインメディア製品の製造・販売・レンタルを行っています。主力事業は「サインメディア」「安全機材」の2分野で、各種交通規制用品やPOP製品、環境美化用品などの製造・販売を行っています。安全性と美観を兼ね備えた製品の開発に注力しており、幅広い顧客層から支持を集めています。
今期の業績と利益率は?
株式会社グリーンクロスの当第3四半期の業績は、売上高が180億9千万円、営業利益が11億7千9百万円、経常利益が11億8千3百万円と大幅増収増益となりました。特にサインメディア事業やレンタル事業が好調だったことが業績拡大に貢献しています。また、営業利益率は6.5%、経常利益率は6.5%と健全な水準を維持しており、収益力の高さが窺えます。
売上・利益の推移
株式会社グリーンクロスの売上高は過去3年間で22,514百万円→16,333百万円→18,209百万円と増加基調にあります。利益面でも、経常利益は1,515百万円→1,030百万円→1,183百万円と堅調に推移しています。主力のサインメディア事業やレンタル事業の拡大、生産性の向上などにより、売上・利益ともに着実な成長を遂げている企業といえます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社グリーンクロスの直近の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は212億円、負債合計は105億円、純資産合計は106億円となっています。前期末と比べて、資産が9億円増加、負債が3億円増加、純資産が5億円増加するなど、着実に財務体質が強化されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が38億円、商品が31億円、土地が36億円となっており、手元流動性と固定資産の充実が図られています。また、自社製品であるレンタル品も14億円計上されており、レンタル事業の強化が進められています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が24億円、電子記録債務が19億円、長期借入金が30億円などとなっています。有利子負債は全体の35%程度と適切な水準を維持しており、財務の健全性が高いと言えます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が6億9千7百万円、利益剰余金が89億円となっています。自己資本比率は50%と、財務基盤も強固です。
ROAとROE
株式会社グリーンクロスのROA(総資産経常利益率)は5.9%、ROE(自己資本利益率)は7.2%となっています。前期と比べてROAは0.4ポイント、ROEは0.7ポイント改善しており、収益性と資本効率性が向上しています。これは、売上高の増加や生産性・資産効率の向上などによって、企業価値が高まっていることを示しています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが20億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが5億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが13億円の支出となっています。設備投資やレンタル資産の取得などに資金を投下しつつ、着実に営業キャッシュ・フローを確保できている点が好ましいといえます。
配当の支払額
株式会社グリーンクロスは、1株当たりの年間配当金を32円と前期より2円増配しました。配当性向は37.1%と、株主還元にも力を入れている企業です。今後も業績拡大に合わせて、株主への利益還元を継続していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社グリーンクロスは、安全機材事業とサインメディア事業の両輪で事業拡大を図ると共に、更なる生産性向上やコスト削減にも取り組んでいく方針です。特に、レンタル事業の強化や、IoT化による業務の効率化など、先進的な取り組みにも注力しており、競争力の維持・向上に努めています。中期的には、連結売上高250億円、営業利益率10%以上の経営目標を掲げており、今後の業績拡大が期待できる企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社グリーンクロスは、安全機材やサインメディアを中心とした事業展開で、堅調な業績を挙げています。売上高、利益ともに前年同期を上回る成果を上げており、収益性や財務体質も健全に推移しています。レンタル事業の強化やIoT化の推進などにも積極的に取り組んでおり、今後の更なる成長が期待できる企業です。株主還元も積極的に行っており、株主にとっても魅力的な存在といえるでしょう。
株式会社グリーンクロスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社グリーンクロスの決算期は4月で、5月に第1四半期決算、6月に本決算の短信が発表されています。本決算の有価証券報告書は7月下旬頃に提出されます。また、株主への利益還元として、1株当たりの年間配当金を32円としており、配当性向は37.1%と、株主への還元にも積極的に取り組んでいる企業です。