株式会社農業総合研究所の2023年11月期の決算報告が公開されました。農産物流通に特化したこの企業は、スーパーマーケットや産直店舗への供給を行っており、徐々に業績を伸ばしてきています。今回の決算では、売上高が前年同期比17.6%増加し、1,670,784千円となったほか、営業利益、経常利益、四半期純利益も前年同期を上回りました。積極的な新規取引先の開拓や、既存取引先との関係強化により、着実な成長が続いている様子がうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社農業総合研究所
証券コード: 35410
決算期: 2023年11月期
株式会社農業総合研究所の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社農業総合研究所の決算期は8月末日となっています。そのため、今回発表された決算は2023年11月期第1四半期(2023年9月1日~2023年11月30日)の業績となります。
主な事業
株式会社農業総合研究所は、主に農家直売所事業と産直卸事業を展開しています。農家の直売所事業では、全国の生産者から農産物を集荷し、スーパーマーケットなどの小売店に卸しています。また、産直卸事業では、生産者から直接農産物を仕入れ、自社ブランドで小売店に販売しています。同社は、これらの事業を通じて、生産者と小売店をつなぐ重要な役割を果たしています。
今期の業績と利益率は？
今期の第1四半期累計期間における売上高は前年同期比17.6%増の1,670,784千円となりました。また、経常利益は前年同期比35.7%減の34,733千円、四半期純利益は前年同期比25.1%減の29,151千円となっています。利益率は前年同期に比べて低下しているものの、着実に売上を伸ばしている様子がうかがえます。
売上・利益の推移
過去1年間の同社の売上高は、第17期(2022年9月期)から第18期第1四半期(2023年11月期第1四半期)にかけて、1,420,771千円から1,670,784千円へと上昇しています。また、利益面でも、経常利益は53,985千円から34,733千円、四半期純利益は38,894千円から29,151千円と推移しており、業績は着実に伸長しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社農業総合研究所の2023年11月期第1四半期の総資産は2,552,865千円となっています。これは前事業年度末と比べて134,726千円の増加です。
資産の部
流動資産は2,082,976千円で前事業年度末より96,789千円増加しています。これは主に、売掛金の増加によるものです。固定資産は469,888千円で、前事業年度末より37,936千円増加しています。
負債の部
負債合計は1,599,962千円で、前事業年度末より105,575千円増加しています。流動負債は1,307,539千円で、前事業年度末より115,037千円増加しました。これは主に、買掛金の増加によるものです。固定負債は292,422千円で、前事業年度末より9,462千円減少しています。
純資産の部
純資産合計は952,903千円で、前事業年度末より29,150千円増加しています。これは、利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
株式会社農業総合研究所のROA(総資産経常利益率)は直近1.4%となっています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は直近3.1%となっています。これらの指標は、前年同期に比べ若干低下しているものの、安定した収益性を維持している様子がうかがえます。
キャッシュフロー
今回の決算では、四半期キャッシュ・フロー計算書の開示はありませんでした。ただし、貸借対照表上の現金及び預金は1,039,153千円となっており、一定のキャッシュ・ポジションを確保できているものと推察されます。
配当の支払額
株式会社農業総合研究所は、現時点で配当を実施していません。今後の業績推移や経営環境を見極めながら、株主還元策について検討していくものと思われます。
今後の展望
株式会社農業総合研究所は、国内における食品流通プラットフォームの構築に注力しています。農家の直売所事業と産直卸事業を通じて、生産者と小売店をつなぐ機能を発揮し、生鮮食品の安定供給に寄与しています。今後も、さらなる事業拡大と収益力強化に向けて、サービスの拡充とネットワークの強化に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社農業総合研究所は、2023年11月期第1四半期の決算で前年同期を上回る売上高と利益を確保しました。生産者と小売店をつなぐ同社の事業モデルは、着実な成果を上げつつあり、今後の更なる発展が期待できそうです。一方で、利益率の改善余地もあると考えられ、事業の効率化やコスト管理の強化にも注力していく必要があると思われます。
株式会社農業総合研究所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社農業総合研究所の決算期は8月末日で、今回発表された決算は2023年11月期第1四半期(2023年9月1日~2023年11月30日)の業績となります。同社は配当を実施していませんが、今後の業績次第では株主還元策の検討も期待できます。今後の事業拡大と収益力の向上に注目が集まるでしょう。
