株式会社学情の2024年1月期第1四半期決算報告書を分析しました。この企業は、20代向けの転職サイト「Re就活」を運営しており、就職情報サービスを主な事業としています。
企業情報
企業名: 株式会社学情
証券コード: 23010
決算期: 10月期
株式会社学情の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社学情の決算日は10月31日で、第1四半期の期間は2023年11月1日~2024年1月31日となります。
主な事業
株式会社学情の主な事業は「就職情報事業」です。同社は、20代向けの転職サイト「Re就活」を運営しており、新卒採用と中途採用の支援サービスを提供しています。とりわけ、20代の転職市場に強みを持っており、「Re就活」が同社の中核事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は14億81百万円と前年同期比で132.1%と大幅に増加しました。一方で、経常利益は23百万円となり、前年同期の経常損失から大きく改善しています。同社の主力事業である「Re就活」がスムーズに推移したことが、業績拡大の主な要因だと言えます。
売上・利益の推移
株式会社学情は、過去1年の売上高が87億84百万円、経常利益が25億63百万円と、安定した収益力を維持しています。特に「Re就活」の売上が好調で、前年同期比で138.4%と大幅に増加しています。今後も、同社の中核事業である「Re就活」を中心に、売上・利益の伸長が期待できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社学情の四半期連結貸借対照表は、前事業年度末と比べ、総資産が14,129百万円と減少しました。これは主に、現金及び預金の減少や投資有価証券の減少によるものです。一方で、負債は1,230百万円と大幅に減少し、純資産は12,899百万円となっています。
資産の部
流動資産は5,548百万円と前事業年度末から大幅に減少しました。これは主に、現金及び預金が3,435百万円まで減少したことが要因です。一方、固定資産は8,580百万円と減少幅が小さく、安定的な資産構成を維持しています。
負債の部
流動負債は993百万円と大幅に減少しており、支払手形及び買掛金、未払金、賞与引当金などが減少したことが主な要因です。固定負債は236百万円と変わりませんでした。
純資産の部
純資産は12,899百万円と、前事業年度末から減少しています。これは主に、配当金の支払いや、その他有価証券評価差額金の減少によるものです。自己資本比率は91.2%と、非常に高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社学情のROA(総資産利益率)は、過去1年で11.4%、ROE(自己資本利益率)は14.8%となっています。これらの数値は同業他社と比べても高水準にあり、資産効率と株主資本効率の両面で優れた収益性を示しています。今後も、主力事業の「Re就活」を中心に収益力の維持・向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、前事業年度では営業キャッシュ・フローが26億63百万円の増加となっており、安定したキャッシュ創出力を有していると考えられます。今後も、「Re就活」を中心とした事業の拡大によってキャッシュ・フローの改善が見込まれます。
配当の支払額
株式会社学情は、前事業年度の期末配当として1株当たり27円の配当を実施しました。今後も、株主還元の一環として、安定的な配当の継続が期待できるでしょう。
今後の展望
株式会社学情は、「Re就活」を中心とした就職情報事業を通じて、20代の「キャリアの起点」を支援することを目指しています。人手不足が続く中で、特に「若手人材の採用需要」が高まっており、同社の事業基盤は強化されていくと考えられます。今後も、「Re就活」のさらなる機能強化やサービスの拡充を図り、企業と就職希望者のマッチングをより円滑にしていくことで、業績の継続的な拡大が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社学情は、20代向け転職サイト「Re就活」を軸に安定した成長を遂げている企業です。当第1四半期の業績は好調で、売上高、経常利益ともに前年同期を大幅に上回りました。特に「Re就活」の売上が堅調に推移しており、20代の転職支援に強みを持つことが同社の強みとなっています。今後も、人手不足を背景とした採用需要の高まりを取り込み、さらなる業績拡大が期待できるでしょう。
株式会社学情の決算日や配当についてまとめました。
株式会社学情の決算日は10月31日で、第1四半期の期間は2023年11月1日~2024年1月31日となります。また、前事業年度の期末配当は1株当たり27円と安定的な株主還元を行っています。今後も、優れた収益性を背景に、同水準の配当の継続が期待できる企業といえます。