株式会社きずなホールディングスの最新決算をご紹介します。葬儀事業を展開する同社は、コロナ禍の影響を受けつつも、着実に成長を続けています。売上収益は前年同期比19.9%増の5,727百万円となり、営業利益も20.2%増の548百万円を記録しました。葬儀単価の上昇や新規出店による売上増加が好業績につながっています。
企業情報
企業名: 株式会社きずなホールディングス
証券コード: 70860
決算期: 2023年5月期
株式会社きずなホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は5月期で、決算日は5月31日です。5月〜11月の第2四半期決算と、6月〜5月の通期決算を発表しています。
主な事業
株式会社きずなホールディングスは、葬儀事業を主軸に展開しています。直営の葬儀ホール「ファミーユ」を全国に展開し、葬儀の請負や仲介を行っています。また、ウェブサイトを通じたネット集客も手掛けています。葬儀のニーズの変化に合わせて、ニーズに応じた新しい葬儀スタイルの提案にも注力しており、今後の成長が期待されます。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は好調で、売上収益は5,727百万円と前年同期比19.9%増加しました。一方で営業利益は548百万円と20.2%の増益となりました。増収効果と原価管理の改善により、売上総利益率は36.7%と前年同期より0.9ポイント上昇しています。
売上・利益の推移
同社の売上収益は、2023年5月期に10,535百万円と好調に推移しています。過去3年間で1.8倍に増加しており、着実な成長を続けています。同時に、営業利益も992百万円と大幅な増益となっています。葬儀件数の増加や葬儀単価の上昇が業績拡大の要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の資産合計は、前期末比1,931百万円増加の30,173百万円となりました。このうち、有形固定資産が767百万円、使用権資産が1,263百万円増加しているのが主な要因です。一方、負債合計は1,636百万円増加の24,622百万円となりました。主な増加は借入金とリース負債の増加によるものです。純資産は、利益剰余金の増加などにより、前期末比294百万円増加の5,551百万円となっています。
資産の部
資産の部では、新規出店に伴う有形固定資産の増加が大きい一方、現金及び現金同等物は前期末比213百万円減少しています。また、使用権資産も大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金とリース負債が大幅に増加しています。これは、新規出店に伴う設備投資資金の調達によるものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が289百万円増加しています。これにより、自己資本比率は前期末の18.6%から18.4%に低下しましたが、一定の水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は、前期の3.5%から当期は1.0ポイント上昇の4.5%となりました。また、ROE(自己資本利益率)は前期の13.4%から14.0%に上昇しています。これは、増益による利益水準の向上とともに、新規出店による資産効率の改善が寄与しているものと考えられます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,154百万円の収入となりました。一方で、設備投資に伴う投資活動によるキャッシュ・フローは1,030百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、337百万円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物は前期末比213百万円減少の1,240百万円となりました。
配当の支払額
同社は、第2四半期決算及び期末決算の年2回、配当を実施しています。しかし、当第2四半期累計期間においては、配当の支払いは行われていません。今後の業績の推移を見守る必要がありますが、株主への利益還元を期待したいところです。
今後の展望
同社は、葬儀需要の増加と葬儀の小規模化という業界トレンドに合わせて、年間20ホールの新規出店を計画しています。また、葬儀の個別のニーズに合わせた「オリジナルプラン葬儀」の提案にも注力しています。これらの施策により、今後も着実な業績拡大が見込まれます。株主の皆様にとっても期待が高まる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社きずなホールディングスは、葬儀事業を中心に好業績を維持しています。新規出店による成長戦略と、個別ニーズに合わせた葬儀プランの提案により、売上・利益が大幅に増加しています。今後も業界トレンドに即した事業展開が期待されます。同社は株主への利益還元にも積極的な姿勢が見られ、投資家の関心も高まりそうです。
株式会社きずなホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社きずなホールディングスの決算期は5月期で、決算日は5月31日となっています。一方、配当については、第2四半期決算及び期末決算の年2回実施しているものの、当第2四半期累計期間では支払いが行われていません。今後の業績動向に注目が集まるところです。