株式会社サーバーワークスの決算報告書の内容をご紹介したいと思います。同社はクラウドインフラの構築・運用支援を行う専業インテグレーターです。クラウド需要の高まりを受けて、売上高・利益ともに大幅に増加しています。
企業情報
企業名: 株式会社サーバーワークス
証券コード: E31580
決算期: 2月末日
株式会社サーバーワークスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サーバーワークスの決算期は毎年2月末日です。その後、3月下旬に有価証券報告書を提出し、四半期報告書は6月・9月・12月に提出しています。
主な事業
株式会社サーバーワークスは、クラウドインフラの構築・運用支援を主な事業としています。特に、Amazon Web Services(AWS)に特化したクラウドインテグレーターとして、企業のクラウド化を支援しています。クラウドコンサルティング、クラウドサービスのリセール、クラウドインフラの運用支援など、クラウドに関連するサービスを幅広く手掛けています。
今期の業績と利益率は?
同社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比65.5%増の19,802,241千円となり、経常利益は前年同期比44.9%増の819,839千円と大幅に増加しました。 利益率も経常利益率が4.1%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2020年以降に急激な伸びを見せ、当第3四半期連結累計期間では前年同期比65.5%増と高い成長率を記録しました。経常利益も前年同期比44.9%増と好調な推移となっています。クラウド需要の高まりを受け、同社の業績も順調に拡大していると言えます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況は、健全な水準を維持しています。当第3四半期連結会計期間末の総資産は17,148,575千円と、前期末より2,404,645千円増加しました。負債は6,584,145千円で、前期末より1,523,807千円増加しましたが、自己資本比率は61.6%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は12,709,215千円と前期末より1,875,889千円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加と売掛金及び契約資産の増加によるものです。固定資産は4,439,359千円と前期末より528,755千円増加しました。
負債の部
流動負債は6,170,556千円と前期末より1,356,090千円増加しました。これは主に、買掛金の増加と契約負債の増加によるものです。固定負債は413,588千円と前期末より167,717千円増加しました。
純資産の部
純資産は10,564,430千円と前期末より880,837千円増加しました。これは主に、利益剰余金の増加とその他有価証券評価差額金の増加によるものです。自己資本比率は61.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は直近の第3四半期では4.8%となっています。前年同期の4.0%からも改善傾向にあります。また、ROE(自己資本当期純利益率)は6.1%となっており、前年同期の5.7%から上昇しています。クラウド市場の成長を背景に、同社の収益性も向上してきていると言えます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスで推移しています。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、主に有価証券の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは大きな変動はありません。全体として手元流動性が強化されてきていると言えます。
配当の支払額
同社は直近の第3四半期連結累計期間において配当を実施していません。過去にも配当の実績はありませんが、今後の業績動向や株主還元方針などを注視していく必要があります。
今後の展望
同社はクラウド需要の高まりを背景に、順調な業績拡大を続けています。今後もクラウドインテグレーションやリセール、マネージドサービス(MSP)などのサービス領域を拡大し、更なる成長が期待されます。また、最新技術への対応やM&Aなども検討しており、持続的な企業価値向上につなげていくことが重要でしょう。
編集部のまとめ
株式会社サーバーワークスは、クラウドインフラの構築・運用支援を主力事業とする企業です。新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、クラウド需要の高まりを背景に業績が大幅に改善しています。財務体質も健全で、今後の成長が期待されます。引き続き注目していきたいと思います。
株式会社サーバーワークスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サーバーワークスの決算期は毎年2月末日で、四半期報告書は6月・9月・12月に提出しています。 配当については、直近の第3四半期累計期間では実施していませんが、今後の業績次第で検討される可能性があります。クラウド需要の高まりを背景に、同社の業績は好調に推移しており、今後の動向に注目が集まっています。