株式会社エスエルディーは、アニメやゲーム、漫画などのコンテンツを活用した飲食サービスを展開している企業です。 前年同期と比べ、売上高が20.2%増加し、利益も大幅に改善されるなど、着実に業績を回復させています。特に、プロデュース事業を中心にコンテンツ企画サービスが好調に推移したことが、好業績につながった主な要因となっています。
企業情報
企業名: 株式会社エスエルディー
証券コード: 32230
決算期: 2023年2月期
株式会社エスエルディーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エスエルディーの決算日は2月28日です。決算発表は例年4月下旬に行われています。
主な事業
株式会社エスエルディーは、「飲食サービス」と「コンテンツ企画サービス」の2つの事業を展開しています。 飲食サービスでは、アニメやゲーム、漫画などのキャラクターをモチーフにしたメニューや空間を提供しており、コンテンツ企画サービスでは、企業間取引(BtoB)のビジネスモデルであるプロデュース事業や、自社開発のブランドスイーツの物販イベントなどを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が2,703百万円と前年同期比20.2%の増収となりました。利益面では、営業利益が96百万円、経常利益が101百万円と大幅に改善されました。これは、飲食店のコラボイベントの拡大などによる売上高の増加と、コスト削減効果によるものです。
売上・利益の推移
当社の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年3月以降大きく減少しましたが、感染症の終息に伴い、徐々に回復傾向にあります。一方で、利益面では、前事業年度までに重要な営業損失、経常損失および当期純損失を計上していましたが、当第3四半期累計期間では大幅な改善が見られました。
四半期連結貸借対照表について
当社は四半期連結財務諸表を作成しておりませんので、単体の四半期貸借対照表について説明します。
資産の部
当第3四半期会計期間末の資産合計は987百万円となり、前事業年度末と比較して58百万円減少しました。流動資産は666百万円、固定資産は314百万円となっています。
負債の部
負債合計は689百万円となり、前事業年度末と比較して116百万円減少しました。流動負債は607百万円、固定負債は81百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は298百万円となり、前事業年度末と比較して58百万円増加しました。これは主に、四半期純利益90百万円の計上によるものです。
ROAとROE
株式会社エスエルディーのROA(総資産経常利益率)は、前事業年度は-16.5%でしたが、当第3四半期累計期間では10.3%と大幅に改善されています。また、ROE(自己資本利益率)も、前事業年度の-78.6%から当第3四半期累計期間では30.2%と大幅な改善が見られます。 これは、売上高の増加と並行して経費の削減が進んだことで利益が増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期会計期間のキャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローが49百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが101百万円の支出となっています。これらの結果、当第3四半期会計期間末における現金及び現金同等物の残高は289百万円となりました。
配当の支払額
株式会社エスエルディーは、当第3四半期累計期間においてA種種類株式に対して32,000千円の配当を実施しました。今後も安定的な配当を目指していきたいと考えています。
今後の展望
株式会社エスエルディーは、新型コロナウイルス感染症の収束により今後のさらなる業績回復が期待できます。飲食サービス事業では、集客効果の高いコラボイベントの拡大を図り、コンテンツ企画サービス事業では、プロデュース事業を中心に収益基盤の強化に取り組んでいきます。これらの施策を通じて、企業価値の向上と株主還元の実現を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社エスエルディーは、アニメやゲームなどのコンテンツを活用したユニークな飲食サービスと、プロデュース事業などのコンテンツ企画サービスを展開する企業です。新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に業績が悪化しましたが、最近は業績が大きく改善されています。今後も、コンテンツを活かした付加価値の高いサービスの提供により、さらなる成長が期待できそうです。
株式会社エスエルディーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスエルディーの決算日は2月28日で、通常4月下旬に決算発表を行っています。 当第3四半期累計期間では、A種種類株式に対して32,000千円の配当を実施しました。 今後も、安定的な配当の実施を目指すとともに、企業価値の向上に取り組んでいく方針です。