株式会社マックハウスの2023年3月~11月期の業績が発表されました。同社は主力のカジュアルウェア事業を展開しており、コロナ禍からの復調に向けて様々な施策を進めています。売上高は前年同期比13.8%減の11,698百万円となりましたが、徹底的な経費削減により、営業損失は550百万円に抑えられました。今後は商品開発や店舗戦略の強化により、収益回復に向けて取り組んでいく方針です。
企業情報
企業名: 株式会社マックハウス
証券コード: 76030
決算期: 2月末日
株式会社マックハウスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マックハウスの決算期は2月末日です。具体的な決算スケジュールとしては、四半期報告書は5月、8月、11月、2月に提出されます。
主な事業
株式会社マックハウスは、カジュアルウェアを中心とした小売業を展開しています。メンズ、レディース、キッズ向けの衣料品の販売を主な事業としており、全国の店舗網を通じて商品の企画・開発・販売を行っています。特にメンズボトムスやプライベートブランド商品が好評で、幅広い顧客層に支持されています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高11,698百万円、営業損失550百万円となりました。前年同期と比べて売上高は13.8%減となったものの、徹底したコスト削減で損失幅は抑えられています。粗利率は前年同期から0.2ポイント改善しており、商品開発や販売価格の適正化に取り組んだ成果が表れています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は減少傾向にあります。前事業年度は18,443百万円だったものが、当第3四半期累計期間では11,698百万円と約35%の減少となりました。一方で、営業損益は赤字が続いているものの、第3四半期累計期間の損失幅は縮小してきています。今後の更なる収益改善に期待が寄せられています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社マックハウスの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は9,260百万円と前事業年度末から1,495百万円減少しています。この主な要因は、現金及び預金が1,865百万円減少したことです。
資産の部
流動資産は6,446百万円で、前事業年度末から1,222百万円減少しています。このうち商品が4,615百万円と、在庫の管理に注力していることがわかります。一方、固定資産は2,813百万円と、前事業年度末から272百万円減少しています。
負債の部
負債合計は6,095百万円と前事業年度末から801百万円減少しました。流動負債は3,741百万円で、そのうち電子記録債務が1,812百万円と大きなウェイトを占めています。
純資産の部
純資産合計は3,164百万円で、前事業年度末から693百万円減少しています。この主な要因は、四半期純損失694百万円を計上したことによるものです。自己資本比率は34.2%となっています。
ROAとROE
株式会社マックハウスのROA(総資産利益率)は、前期の-5.7%から更に低下し、当第3四半期では-7.5%となっています。また、ROE(自己資本利益率)も前期の-17.3%から-21.9%と悪化しています。これは、売上高の減少と継続的な営業損失計上が影響しているものと考えられます。収益力の向上が喫緊の課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス1,549百万円となりました。これは主に、税引前四半期純損失601百万円と、たな卸資産の増加266百万円によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはプラス27百万円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス342百万円となりました。全体として、現金及び現金同等物が1,865百万円減少しており、財務体質の強化が課題となっています。
配当の支払額
株式会社マックハウスは過去3年間無配となっています。当第3四半期累計期間においても無配となっており、収益の確保と財務体質の強化が優先されているものと考えられます。今後の業績回復と配当再開に期待が寄せられています。
今後の展望
株式会社マックハウスは、商品開発の強化やコスト削減などに取り組み、収益性の向上を目指しています。特に、プライベートブランド商品の拡充や、不採算店舗の閉鎖などによる収益構造の改革に注力しています。これらの施策により、営業黒字化の実現と財務体質の改善を図っていく方針です。中長期的な成長に向けて、顧客ニーズに合った商品開発と店舗運営の最適化に取り組むことが課題となっています。
編集部のまとめ
株式会社マックハウスは、カジュアルウェア販売の主力企業として、コロナ禍からの回復を目指しています。当第3四半期の業績は厳しい結果となりましたが、収益性の改善に向けた様々な施策を展開しています。特に、プライベートブランド商品の強化や不採算店舗の見直しなどに注力しており、今後の業績回復が期待されます。また、財務体質の改善にも取り組んでおり、株主還元の再開にも期待が高まっています。引き続き、同社の動向に注目していきましょう。
株式会社マックハウスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マックハウスの決算期は2月末日で、四半期報告書の提出時期は5月、8月、11月、2月となっています。直近の業績は厳しい内容でしたが、収益性の改善に向けた施策を実行しており、今後の業績回復が期待されます。一方で、過去3年間配当は行われておらず、株主還元の再開も課題となっています。同社の動向を引き続き注視していきましょう。