株式会社竹内製作所の2023年11月期第3四半期決算が発表されました。成長株として注目されるこの建設機械メーカーは、依然好調な業績を維持しています。第3四半期の売上高は前年同期比19.5%増の1,588億円となり、経常利益も同74.7%増の257億円と大幅増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社竹内製作所
証券コード: 64320
決算期: 2月期
株式会社竹内製作所の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社竹内製作所の決算日は2月28日です。第3四半期決算は11月30日までの9ヶ月間の業績を発表しています。
主な事業
株式会社竹内製作所は、主にミニショベルや油圧ショベル、クローラーローダーといった小型建設機械の製造・販売を行っています。世界的な建設需要の高まりを背景に、欧州を中心とした海外市場で好調な販売を続けています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の業績は売上高1,588億円(前年同期比19.5%増)、営業利益256億円(同83.6%増)となりました。高い採算性を維持しており、営業利益率は16.1%と大変健全な水準です。成長投資に向けた設備投資や人件費増加などの減益要因があったものの、増収効果や為替変動の好影響により大幅増益を実現しました。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で19.5%増加し、過去最高の1,588億円を記録しました。利益面では、経常利益が74.7%増加の257億円と大幅増益となりました。好調な販売実績と製品価格の上昇、為替変動の影響などが寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は1,861億円と、前期末から273億円増加しました。主な増加要因は、売上増加に伴う受取手形及び売掛金の増加120億円や、生産能力増強のための設備投資により有形固定資産が60億円増加したことなどです。
資産の部
流動資産は1,506億円となり、前期末から202億円増加しました。一方、固定資産は355億円と71億円増加しています。設備投資を積極的に行っていることが背景にあります。
負債の部
負債合計は428億円と、前期末から58億円増加しました。買掛金が29億円、未払法人税等が20億円増えています。
純資産の部
純資産合計は1,433億円で、前期末から215億円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の積み上がりにより利益剰余金が増えたことが主因です。
ROAとROE
当第3四半期のROAは14.6%、ROEは17.8%と、ともに高水準を維持しています。建設需要の拡大をにらんだ積極的な設備投資と、グローバル展開の加速が効果を発揮しています。今後も安定した収益力を維持できる見通しです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは276億円の収入超過となっています。設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローは△76億円の支出超過ですが、財務活動によるキャッシュ・フローは△47億円の支出超過に抑えられており、全体としては151億円の資金増加となりました。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は98円となりました。前年同期の68円から大幅に増額しており、配当性向は24.6%となっています。業績の好調さを反映した形で、株主還元を強化しています。
今後の展望
2023年8月から米国新工場、9月から長野県青木村の新工場が稼働を開始しています。生産能力の大幅増強を図ることで、さらなる販売拡大を目指します。また、次世代機のラインナップ強化など、技術優位性の維持に注力していく方針です。引き続き高成長が見込まれる株式会社竹内製作所に今後の成長に期待が高まります。
編集部のまとめ
株式会社竹内製作所は、堅調な業績を維持し続けています。世界的な建設需要の高まりを背景に、過去最高の売上高と大幅な増益を達成しました。生産能力増強のための設備投資も積極的に進めており、今後の更なる成長に期待が集まっています。株主還元も強化され、高い収益性と健全な財務体質を維持しており、今後も注目すべき銘柄として注目されそうです。
株式会社竹内製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社竹内製作所の決算日は2月28日で、毎年5月に決算発表を行っています。第3四半期の決算は11月30日までの9ヶ月間の業績を公表しています。
今期の配当金は1株当たり98円で、前期から大幅に増額されました。業績の好調さを反映した株主還元策が実施されています。
