株式会社ジェネレーションパスの決算報告書を見てみると、この企業はECマーケティング事業と商品企画関連事業を主力に事業展開しているようです。前年同期比で微増の売上高と大幅増益を達成したとのことで、EC需要の取り込みや利益率の改善に成功しているようですね。キャッシュフローも良好に推移していることから、今後の事業拡大に向けた投資に活用できそうです。ただ、中期的に為替リスクへの対策も課題と言えるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ジェネレーションパス
証券コード: 31950
決算期: 10月
株式会社ジェネレーションパスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ジェネレーションパスの決算期は10月です。第1四半期決算は2023年11月1日から2024年1月31日までの期間で行われています。
主な事業
株式会社ジェネレーションパスは、EC(eコマース)マーケティング事業と商品企画関連事業を手がけています。EC事業では自社企画のファッション・インテリア商品をAmazonなどのECモールで販売しており、商品企画では取引先の商品開発や製造を受託しています。グローバル展開も積極的に行っており、アジア市場を中心に事業を拡大しています。
今期の業績と利益率は？
株式会社ジェネレーションパスの第1四半期決算では、売上高が前年同期比0.9%増の4,004百万円、営業利益が61.6%増の45百万円となりました。EC事業の好調な売上が牽引し、全体としても増収増益を達成できています。特にEC事業の利益率は改善傾向にあり、収益力の強化が進んでいると言えるでしょう。
売上・利益の推移
株式会社ジェネレーションパスの直近の売上高は15,151百万円、経常利益は71.9百万円となっています。2022年11月から2023年1月の第1四半期では売上高が3,968百万円、経常損失が49.3百万円でしたが、2023年11月から2024年1月の第1四半期では売上高が4,004百万円、経常利益が2.4百万円と改善しています。EC事業を中心とした事業拡大と収益性の向上が進んでいるようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ジェネレーションパスの直近の第1四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4,661百万円となっています。前期末比で243百万円の増加です。この増加の主な要因は、販売増加に伴う原材料及び貯蔵品の増加によるものです。一方、負債は2,774百万円となり、前期末比で266百万円の増加となりました。これは運転資金の借入増加によるものです。純資産は1,887百万円で、自己資本比率は40.3%となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が4,321百万円と前期末比で257百万円増加しています。これは主に、販売増加に伴う原材料及び貯蔵品の172百万円増加によるものです。一方、固定資産は340百万円と14百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,672百万円と287百万円増加しています。これは主に運転資金の借入増加によるものです。固定負債は101百万円と20百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、1,887百万円と前期末比23百万円減少しています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失16百万円の計上によるものです。自己資本比率は40.3%となっています。
ROAとROE
株式会社ジェネレーションパスのROA(総資産利益率)は、前期末の1.6%から当第1四半期では0.05%と低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の3.8%から当第1四半期は-0.8%と悪化しています。これは主に経常損失の計上によるものです。今後は収益力の向上とともに自己資本の効率的活用が課題となりそうです。
キャッシュフロー
株式会社ジェネレーションパスの直近の連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは71.9百万円のプラスとなっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは14.1百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは280.5百万円のマイナスとなっています。全体としては現金及び現金同等物の純減少額は222.6百万円となっています。この資金の使途は主に事業拡大のための設備投資や借入金の返済に充てられているようです。
配当の支払額
株式会社ジェネレーションパスは、前期(2022年10月期)に1株当たり9円の配当を実施しています。しかし当第1四半期決算では、配当の支払はありませんでした。今後の業績動向を見極めながら、適切な配当政策を検討していくものと考えられます。
今後の展望
株式会社ジェネレーションパスは、ECマーケティング事業の更なる拡大と、商品企画関連事業の収益性改善に注力していく方針です。具体的には、ECサイトでのD2C(直接消費者向け)商品の販売強化や、海外生産子会社の新設などを通じてアジア市場でのバリューチェーンの構築を進めていきます。一方で、為替リスクへの対策も課題となっています。今後の業績動向に注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
株式会社ジェネレーションパスは、EC事業と商品企画事業を両輪とする事業展開を行っています。第1四半期決算では、EC事業が好調に推移し、全体として微増収・大幅増益を達成しました。今後はEC事業の更なる拡大や、商品企画事業の収益性改善に注力していく方針です。ただし為替リスクへの対策が課題となっており、引き続き注目していく必要があります。
株式会社ジェネレーションパスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジェネレーションパスの決算期は10月です。第1四半期決算は2023年11月1日から2024年1月31日までの期間で行われており、前期(2022年10月期)には1株当たり9円の配当を実施しました。しかし当第1四半期決算では配当の支払はありませんでした。今後の業績動向を見極めながら、適切な配当政策を検討していくものと考えられます。
