株式会社ケイブの2023年度第2四半期決算が発表されました。売上高は5,152百万円で前年同期比で大幅な増加となりました。利益面では営業利益が560百万円と黒字に転換しており、業績も順調に推移していることがわかります。このように堅調な四半期業績で、今後の業績にも期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社ケイブ
証券コード: 37600
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
株式会社ケイブの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ケイブの決算日は5月31日です。毎年6月1日から翌年5月31日までが会計年度となっており、四半期決算は2023年6月1日~8月31日、9月1日~11月30日、12月1日~2月28日、3月1日~5月31日の期間になります。
主な事業
株式会社ケイブは、ゲーム事業と動画配信関連事業を手掛けています。ゲーム事業では、主力タイトルとして「ゴシックは魔法乙女」や「東方Project」のIPを活用したゲームタイトルの開発・運営を行っています。また動画配信関連事業では、ライブ配信プラットフォームの運営やYouTube事業などを展開しています。これら2つの事業を中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
株式会社ケイブの2023年度第2四半期の業績は、売上高が5,152百万円、営業利益が560百万円と大幅な増収増益となりました。前年同期の営業損失1,511百万円から大幅な黒字転換を果たしており、高い収益性を示しています。特に主力のゲーム事業の好調な推移が業績を牽引しています。
売上・利益の推移
株式会社ケイブの売上高と利益の推移を見ると、2023年度第2四半期はいずれも大幅に増加しています。特に売上高は前年同期比838.0%の増加と非常に高い伸びを示しています。利益面では、営業利益が前年同期の営業損失から560百万円と大きく改善し、経常利益も729百万円と好業績となっています。ゲーム事業の好調な滑りだしが業績の好転につながっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ケイブの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は12,895百万円となっています。内訳として、現金及び預金が4,894百万円、ソフトウエア仮勘定が1,911百万円、投資有価証券が1,089百万円となっています。一方、負債合計は7,074百万円で、長期未払金が3,400百万円、長期借入金が833百万円となっています。純資産は5,820百万円と健全な財務状況を維持しています。
資産の部
株式会社ケイブの資産の部では、現金及び預金が4,894百万円と最も大きな割合を占めています。また、無形固定資産のソフトウエア仮勘定が1,911百万円と、ゲーム開発への投資が大きいことがわかります。さらに、投資有価証券が1,089百万円と、幅広い投資活動も行っていることが見てとれます。
負債の部
負債の部では、長期未払金が3,400百万円と最も大きな割合を占めています。これは企業買収に伴う支払いと考えられます。また、長期借入金も833百万円あり、積極的な投資を行っているためと推察されます。一方で、短期的な支払いは減少傾向にあり、健全な財務状況が維持されていると言えます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,426百万円と大きな割合を占めています。また、新株予約権が1,118百万円あり、優秀な人材の確保や株価上昇に連動した報酬体系が整備されていると考えられます。このように、株式会社ケイブは着実に純資産を積み上げており、財務体質の強化が進んでいると評価できます。
ROAとROE
株式会社ケイブのROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)については、第2四半期ではROAが5.6%、ROEが10.5%となっています。前年同期と比べると、ROAは大幅に改善されており、収益性が高まっていることがわかります。一方、ROEも二桁に達しており、株主価値の向上にも注力していることが伺えます。今後も収益力の強化と効率的な資本運用を続けることで、更なる業績の向上が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社ケイブのキャッシュフロー状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナス876百万円となっています。これは主に、売上債権の減少や税金の支払いなどが要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス660百万円となっており、ソフトウエア開発などへの投資が行われていることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローはプラス16百万円となっており、全体としては現金及び現金同等物が4,887百万円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社ケイブでは、当第2四半期連結累計期間において配当の支払いは行われていません。成長に向けた投資に注力しており、株主還元については現時点では見送っているものと推測されます。今後の業績動向を見極めながら、株主還元策の強化が期待されます。
今後の展望
株式会社ケイブは、主力のゲーム事業において好調な業績を収めており、さらなる成長が期待されます。特に、新規タイトル「東方幻想エクリプス」のリリースが好調で、既存タイトルの売上も堅調に推移しています。動画配信関連事業でも新規事業への取り組みを強化するなど、収益力の向上に努めています。今後も、ゲームとエンタメという自社の強みを生かし、持続的な成長を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ケイブは2023年度第2四半期の業績を発表し、大幅な増収増益を達成しました。主力のゲーム事業が好調に推移し、新規タイトルの好スタートなどが業績を押し上げています。財務面でも健全性が維持されており、今後の業績拡大が期待できる企業と言えます。ゲームとエンターテインメントを融合させた事業展開を続け、更なる成長が見込まれる企業といえるでしょう。
株式会社ケイブの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ケイブの決算日は5月31日で、毎年6月1日から翌年5月31日までが会計年度となっています。当第2四半期では配当の支払いは行われておらず、成長投資に注力している模様です。今後の業績拡大に期待が集まっている企業といえます。