株式会社アシロの決算報告が公開されました。リーガルメディアを中心とした事業を展開している同社は、売上高、利益ともに好調な数字を残しています。中でも、リーガルメディアの売上が前年同期比17.6%増加と堅調に推移したことが目を引きます。また、転職メディア「キャリズム」の問合せ数も大幅に増加するなど、同社の事業が着実に成長していることがわかります。今後の更なる成長に期待が高まりますね。
企業情報
企業名: 株式会社アシロ
証券コード: 73780
決算期: 10月期
株式会社アシロの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アシロの決算期は10月期で、今回発表されたのは第1四半期(2023年11月1日~2024年1月31日)の決算となります。
主な事業
株式会社アシロは、リーガルメディア関連事業、HR事業、保険事業の3つを主な事業としています。リーガルメディア関連事業では、弁護士向けの「ベンナビシリーズ」をはじめとするメディアの運営を行っています。HR事業では有料職業紹介サービスや人材派遣サービスを、保険事業では弁護士費用保険の販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は966,083千円と前年同期比で40.7%の増収となりました。一方で、のれん減損損失を計上したことで税引前四半期損失が106,365千円となりました。利益率については低下しているものの、全体としては好調な業績といえるでしょう。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は3,197,782千円、686,520千円、966,083千円と順調に増加してきました。一方で利益面では、第1四半期の税引前利益が77,107千円から106,365千円の損失となるなど振れ幅がありました。今後は安定的な利益確保に期待が高まります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アシロの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は3,553,527千円となっています。負債合計は1,554,432千円で、純資産合計は1,999,095千円となっています。全体としては健全な財務体質を維持していると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が1,176,084千円と手元流動性が高く、のれんが1,203,655千円と大きな割合を占めています。事業の成長性を示す指標として注目されます。
負債の部
負債の部では、仕入債務及びその他の債務が348,996千円、社債及び借入金が639,692千円となっています。経常的な運転資金を適切に調達できている様子がうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が608,453千円、資本剰余金が868,371千円、利益剰余金が594,694千円となっています。自己資本比率は56.09%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社アシロのROAは前期末の6.0%から当期第1四半期は-3.6%に低下しています。一方、ROEは前期末の-16.0%から当期第1四半期は-6.4%と改善傾向にあります。これは主にのれん減損損失の計上による一時的な影響と考えられ、中長期的には収益力の向上とともに改善が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは98,335千円の資金流入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,768千円の資金流出、財務活動によるキャッシュ・フローは146,436千円の資金流出となっています。全体としては49,869千円の減少となりましたが、現金及び現金同等物の残高は1,176,084千円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社アシロは、2024年1月29日の定時株主総会において、1株当たり13.61円の期末配当を決議しています。前期は1株当たり12.45円の配当を実施していたことから、増配となる見通しです。株主還元の充実にも注目が集まります。
今後の展望
株式会社アシロは、2025年10月期に売上収益55億円、営業利益11億円の達成を目標とする中期経営計画を策定しています。リーガルメディア関連事業や人材紹介サービスの強化、保険事業の拡大など、多角的な事業展開により着実な成長を目指しています。今後の更なる飛躍が期待できそうですね。
編集部のまとめ
株式会社アシロの決算報告では、リーガルメディア事業を中心に堅調な業績が確認できました。また、転職メディア「キャリズム」の好調な推移や、配当の増額なども注目ポイントです。今後の中期経営計画に基づいた成長が期待されるほか、財務体質の健全性も確認できました。同社の今後の活躍に期待が高まります。
株式会社アシロの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アシロの決算期は10月期で、今回発表されたのは第1四半期(2023年11月1日~2024年1月31日)の決算となります。また、2024年1月29日の定時株主総会において、1株当たり13.61円の期末配当が決議されています。増配となる見通しで、株主還元の充実にも注目が集まります。