マーチャント・バンカーズ株式会社(証券コード:E00545)の決算報告書をご紹介します。同社は不動産投資や店舗運営など幅広い事業を展開している企業です。今回の決算では、賃貸用不動産の取得により売上高が増加し、事業が順調に推移していることがうかがえます。決算の詳細をお伝えしますので、ぜひご覧ください。
企業情報
企業名: マーチャント・バンカーズ株式会社
証券コード: E00545
決算期: 2023年10月31日
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算期は10月31日となっています。前期まで3月31日が決算期でしたが、2023年6月に決算期を変更しています。
主な事業
マーチャント・バンカーズ株式会社は、マーチャント・バンキング事業とオペレーション事業を展開しています。マーチャント・バンキング事業では不動産投資やプロジェクトへの投資を行っており、オペレーション事業ではボウリング場や服飾雑貨店の運営を行っています。これらの事業を通して、企業価値の向上と安定的な収益の確保を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高363百万円、営業損失68百万円、経常損失111百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失112百万円となりました。売上高は前年同期比で20.5%増加しているものの、賃貸用不動産の取得費用などにより各段階利益は減少しています。今後の不動産売却による収益確保に期待が寄せられます。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高は1,538百万円、経常損失は84百万円となっています。売上高は順調に増加傾向にあるものの、経常損失が続いている状況です。不動産投資やプロジェクトへの投資などに注力し、収益性の向上に取り組んでいます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は17,052百万円となり、前期末から3,087百万円増加しています。これは主に賃貸用不動産の取得により有形固定資産が2,931百万円増加したことによるものです。一方、負債は13,150百万円と3,215百万円増加し、純資産は3,901百万円と127百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が803百万円減少した一方で、有形固定資産が2,931百万円増加しています。これは不動産投資を積極的に行った結果によるものです。
負債の部
負債の部では、長期借入金が3,173百万円増加しており、不動産取得のためのファイナンスが増加していることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が142百万円減少しています。これは親会社株主に帰属する四半期純損失112百万円と配当金の支払29百万円によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は-0.65%、ROE(自己資本利益率)は-2.89%となっています。ROAはマイナスですが、これは経常損失の計上によるものです。ROEも同様の理由でマイナスとなっています。今後の不動産売却による収益確保と経費削減に期待が寄せられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス41百万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス944百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが182百万円となっています。不動産取得に伴う支出が大きく、財務活動による調達で補っている状況です。
配当の支払額
当期は1株当たり1円の配当を実施しており、配当総額は29百万円となっています。前期からの配当金の変更はありません。
今後の展望
マーチャント・バンカーズ株式会社は、今後も不動産投資を中心にしつつ、成長性や社会性の高い企業・プロジェクトへの投資にも注力していく方針です。不動産売却による収益確保や、経費削減を通して収益性の向上を目指します。また、新規事業展開や資本・業務提携によるシナジー創出にも期待がかかっています。
編集部のまとめ
マーチャント・バンカーズ株式会社は、不動産投資を中心とした事業を展開しており、当期は賃貸用不動産の取得により売上高が増加しましたが、利益面では課題が残っています。今後は不動産の売却による収益確保と、新規事業展開や提携による成長が期待されます。同社の決算は、安定的な収益基盤の構築と事業ポートフォリオの拡大に向けた取り組みの過程にあると言えるでしょう。
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
マーチャント・バンカーズ株式会社の決算期は10月31日に変更されました。前期までは3月31日でしたが、2023年6月の株主総会で決算期変更が承認されています。配当金については、1株当たり1円で安定的な配当が続いています。今後の不動産売却や新規事業展開の動向が注目されます。