サンケイ化学株式会社の2023年12月期第1四半期決算が発表されました。農薬事業を中心とする同社は、当第1四半期の売上高が1,225百万円となり、前年同期比で7.2%の減収でした。しかし、経常利益は26百万円と前年同期の経常損失から大幅に改善し、親会社株主に帰属する四半期純利益も17百万円となりました。今後は新製品の投入や受託生産の強化に取り組み、業績の向上を目指していくことが期待されます。
企業情報
企業名: サンケイ化学株式会社
証券コード: E01009
決算期: 11月
サンケイ化学株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンケイ化学株式会社の決算日は11月30日で、第1四半期の決算時期は2023年12月1日から2024年2月29日までとなっています。
主な事業
サンケイ化学株式会社は農薬の製造・販売を主要な事業としており、水稲用殺虫剤「スクミノン」、園芸用殺虫剤「サンケイ コテツベイト」などの自社開発品を中心に展開しています。さらに、総合防除による環境保全型農業の推進や、森林・公園・ゴルフ場等の緑化防除事業、不快害虫防除薬剤の開発と防除事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が1,225百万円と前年同期比で7.2%の減収となりました。一方で、経常利益は26百万円と前年同期の経常損失から大幅に改善し、親会社株主に帰属する四半期純利益は17百万円となりました。
売上・利益の推移
サンケイ化学株式会社の業績は第1四半期が不需要期にあたるため、相対的に他の四半期に比べ低水準に推移する傾向にあります。今期第1四半期は売上高が減少したものの、経常利益と四半期純利益は前年同期から大幅に改善しました。今後は新製品の投入や受託生産の強化によって、通期での業績向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
サンケイ化学株式会社の2024年2月末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が7,634百万円、負債合計が4,464百万円、純資産合計が3,170百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,461百万円、商品及び製品が1,369百万円、原材料及び貯蔵品が533百万円となっています。前期末と比べ、電子記録債権や商品及び製品、原材料及び貯蔵品が増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,066百万円、長期借入金が1,490百万円となっています。前期末と比べ、支払手形及び買掛金が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が664百万円、利益剰余金が1,995百万円となっています。その他有価証券評価差額金が減少したことから、前期末比で49百万円の減少となっています。
ROAとROE
サンケイ化学株式会社のROA(総資産利益率)は、2024年2月期第1四半期で年率換算して0.9%となっています。ROEは年率換算で2.2%と、前年同期の-1.9%から大幅に改善しました。この背景には、当第1四半期の経常利益の大幅な改善があります。今後、売上高や利益の向上により、ROAやROEも高まることが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細は公開されていません。ただし、資産の部では現金及び預金が前期末比182百万円減少しているため、営業活動によるキャッシュ・フローが赤字となっている可能性があります。今後の資金繰りの状況にも注目が必要でしょう。
配当の支払額
サンケイ化学株式会社は、2024年1月15日開催の取締役会において、1株当たり25円の配当を実施することを決議しました。この配当金は2023年11月30日を基準日として、2024年2月28日に支払われる予定です。
今後の展望
当第1四半期は売上高が減少したものの、経常利益と四半期純利益は大幅に改善しました。今後は、新製品の投入や受託生産の強化に取り組むことで、通期での業績向上が期待されます。また、構造的な課題を抱える国内農業における需要の取り込みにも注力していく方針です。一方で、ロシアのウクライナ侵攻や地政学リスクなどの外部環境の変化にも十分注意を払う必要があります。
編集部のまとめ
サンケイ化学株式会社は、農薬事業を中心とする企業です。2023年12月期第1四半期は売上高が減少したものの、経常利益と四半期純利益が大幅に改善しました。今後は新製品投入や受託生産の強化で業績向上を目指していくとともに、国内農業の需要取り込みにも注力していく方針です。ただし、外部環境の変化にも注意を払う必要があります。
サンケイ化学株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンケイ化学株式会社の決算日は11月30日で、第1四半期の決算期間は2023年12月1日から2024年2月29日までです。また、2024年1月15日開催の取締役会において、1株当たり25円の配当を実施することが決議されました。今後も同社の動向に注目していく必要がありますね。