株式会社サカタのタネの2023年6月期第3四半期決算報告書が公開されました。業績は好調で、売上高が前年同期比9.3%増加したほか、経常利益も6.1%減少したものの高水準を維持しています。今後の展望も明るいと言えそうです。
企業情報
企業名: 株式会社 サカタのタネ
証券コード: 13770
決算期: 2023年6月期
株式会社 サカタのタネの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サカタのタネの決算期は毎年6月で、第3四半期決算は2024年2月29日現在のものになります。
主な事業
株式会社サカタのタネは、野菜種子、花種子、資材などの開発・生産・販売を行う国内外のグループ企業で、世界有数の種子メーカーです。国内の卸売事業、海外の卸売事業、小売事業などを展開しており、造園緑花分野でも事業を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高が597億16百万円と前年同期比9.3%増加しました。一方で経常利益は85億81百万円と6.1%減少したものの、高水準を維持しています。利益率は経常利益率が14.4%と堅調な状況です。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比50億81百万円、9.3%増加しました。これは、海外での野菜種子と花種子の販売が好調に推移したことや、為替が円安になったことなどが要因です。一方、経常利益は5億54百万円、6.1%減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は1,790億68百万円と前連結会計年度末から183億53百万円増加しました。負債合計は319億11百万円と92億76百万円増加しています。また、純資産合計は1,471億56百万円と90億76百万円増加しました。
資産の部
流動資産が91億76百万円増加し、固定資産も91億76百万円増加しています。主な要因として、商品及び製品の増加や建物及び構築物、投資有価証券の増加などが挙げられます。
負債の部
流動負債は59億31百万円増加し、固定負債も33億45百万円増加しました。支払手形及び買掛金、短期借入金の増加などが流動負債の増加要因となっています。
純資産の部
株主資本は24億68百万円増加し、その他の包括利益累計額が65億86百万円増加しました。利益剰余金の増加やその他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定の増加などが要因です。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは5.8%、ROEは4.9%と前年同期に比べて若干低下しましたが、依然として良好な水準を維持しています。利益率の高い事業構造を有しているため、資産効率も高く、株主資本利益率も健全な水準を保っています。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成は省略されているため、詳細は不明です。ただ、営業活動によるキャッシュ・フローは引き続き好調と推測されます。設備投資や配当金の支払いなどにより、一定の資金需要があると見られますが、全体としては健全なキャッシュ・フロー状況を維持できていると考えられます。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当金の支払額は、前年同期よりも545百万円増加し、2,664百万円となっています。配当性向も上昇傾向にあり、株主還元の強化を図っていることがわかります。
今後の展望
世界経済は金融引き締めの影響などにより不確実性が高い状況が続いていますが、当社グループの業績は引き続き好調に推移すると期待されています。海外での野菜・花種子の販売が堅調であることや、為替が円安方向で推移していることなどが追い風となっています。今後も成長投資を継続しつつ、収益性の向上と効率的な経営を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社サカタのタネの2023年6月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比9.3%増と好調に推移したほか、経常利益も高水準を維持しています。海外市場での野菜・花種子の販売が好調であり、円安も追い風となっています。今後も成長投資と収益性向上を目指していくことが期待されます。
株式会社 サカタのタネの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サカタのタネの決算日は毎年6月で、第3四半期決算は2024年2月29日現在のものです。また、当期の配当金支払額は前年同期より545百万円増加し2,664百万円となっており、株主還元を強化している様子が窺えます。今後も安定した業績と株主還元が期待されます。