ファーストブラザーズ株式会社の2024年2月期第1四半期決算が発表されました。同社は不動産関連事業を中心に事業を展開しており、新型コロナウイルス感染症の影響緩和や不動産市況の好調を背景に、売上高、営業利益が前年同期比で大幅に増加した好決算となりました。積極的な事業展開によって、今期も安定的な業績を維持できると期待されます。
企業情報
企業名: ファーストブラザーズ株式会社
証券コード: 34540
決算期: 11月期
ファーストブラザーズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ファーストブラザーズ株式会社の決算日は11月30日です。そのため、第1四半期は12月1日から2月29日までの期間となります。
主な事業
ファーストブラザーズ株式会社は、投資運用事業、投資銀行事業、施設運営事業を主な事業として展開しています。不動産への投資・運用が中核事業で、また宿泊施設の運営にも力を入れています。これらの事業を通じて、収益基盤の強化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期は前年同期比で売上高7.6%増、営業利益1,899.0%増と大幅に改善しました。主力の投資銀行事業が好調に推移したことが主な要因です。利益率も改善傾向にあり、営業利益率は12.3%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
ファーストブラザーズ株式会社は、物件の売却時期によって業績が大きく変動する傾向にあります。そのため、年間ベースで見ると安定的な推移を示しています。過去数期の売上高は190億円前後、経常利益は10億円超と、順調に推移してきました。今期も同水準の業績が期待できると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
ファーストブラザーズ株式会社の四半期連結貸借対照表は、不動産関連事業の特性を反映した内容となっています。
資産の部
総資産は869億円で、その大部分を不動産関連資産が占めています。販売用不動産や仕掛販売用不動産が中心で、投資用不動産もかなりのウェイトを占めています。流動性の高い現金も一定水準確保されています。
負債の部
負債総額は629億円で、そのほとんどが不動産関連の借入金となっています。安定的な資金調達体制が構築されています。
純資産の部
純資産は240億円で、自己資本比率は27.5%となっています。堅固な財務基盤を維持しつつ、適度なレバレッジも活用しながら事業を推進しています。
ROAとROE
ファーストブラザーズ株式会社のROAは0.1%、ROEは1.0%となっています。不動産関連事業の特性上、総資産が膨大となるため、ROA水準は低めとなる傾向にあります。一方でROEは安定した水準を維持しており、資本効率も良好です。
キャッシュフロー
当第1四半期は営業CF、投資CF、財務CFともに減少しました。営業活動では回収資金を新規投資に振り向けた一方、借入金の返済を行ったことから財務CFも減少となりました。今後も安定したキャッシュフロー創出が期待されます。
配当の支払額
ファーストブラザーズ株式会社は、1株当たり32円の配当を実施しました。前期より2円増配しており、安定的な配当政策を維持しています。
今後の展望
ファーストブラザーズ株式会社は不動産関連事業を中心に、引き続き安定的な業績を維持していくことが期待されます。国内不動産市場の好調を背景に、投資銀行事業を中核に事業展開を続けていく方針です。また宿泊・観光事業への取り組みも強化し、収益基盤の多様化を図っていきます。
編集部のまとめ
ファーストブラザーズ株式会社の2024年2月期第1四半期決算は、新型コロナの影響が和らぐ中、不動産市況の好調を背景に大幅な増収増益となりました。投資銀行事業が中核を担い、安定的な収益基盤を維持しています。今後も不動産投資の拡大と宿泊・観光事業の強化により、さらなる業績拡大が期待できそうです。
ファーストブラザーズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ファーストブラザーズ株式会社の決算日は11月30日で、第1四半期は12月1日から2月29日までとなります。また、同社は1株当たり32円の配当を実施しており、堅実な株主還元を行っています。不動産関連事業を中心に順調な業績を維持している同社に注目が集まっています。