日本プロセス株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。業績は堅調に推移し、売上高は前年同期比5.4%増の6,883百万円、営業利益は同4.2%増の717百万円となりました。決算期は年末2月期で、普通配当として期中2回、合計年間36円の配当を実施する方針です。同社は制御システム、自動車システム、特定情報システムなどの分野でソフトウェア開発を手掛ける老舗のIT企業で、中長期的な成長」が期待されています。
企業情報
企業名: 日本プロセス株式会社
証券コード: E04873
決算期: 2月期
日本プロセス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本プロセス株式会社の決算期は2月期で、第3四半期累計の決算発表は2024年4月10日に行われています。通期決算は毎年5月下旬に行われ、株主総会は6月に開催されます。
主な事業
日本プロセス株式会社は、制御システム、自動車システム、特定情報システム、組込システム、産業・ICTソリューションなどの分野でソフトウェア開発を手掛ける老舗のIT企業です。自動車、交通インフラ、産業機械、防災・セキュリティなど、社会インフラを支えるソフトウェア開発を得意としており、顧客からも高い信頼を得ています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期累計の業績は、売上高6,883百万円、営業利益717百万円と前年同期比でいずれも増収増益となりました。売上高営業利益率は10.4%と高水準を維持しており、同社の高い収益性が確認できます。
売上・利益の推移
直近3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は堅調に増加し、営業利益も一貫して10%以上を確保している安定した業績となっています。足元の第3四半期も増収増益を達成するなど、同社の業績は順調に推移しているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
日本プロセス株式会社の2024年2月末時点の総資産は11,930百万円、純資産は10,289百万円と前期末から減少しています。これは賞与支給や法人税等の支払いによるものと考えられます。自己資本比率は86.2%と非常に高く、財務体質は強固といえます。
資産の部
流動資産は8,519百万円で、現金及び預金が3,756百万円、受取債権が3,594百万円となっています。固定資産は3,411百万円で、投資有価証券が2,588百万円を占めています。
負債の部
流動負債は1,594百万円で、主な項目は賞与引当金や未払法人税等です。固定負債は47百万円と小さく、健全な財務状況を維持しています。
純資産の部
純資産は10,289百万円で、利益剰余金が6,614百万円と大きな割合を占めています。また、自己株式を612百万円保有しています。
ROAとROE
2023年度第3四半期のROAは7.0%、ROEは6.6%となっています。同社は高い収益性と資本効率を維持しており、株主価値の向上に貢献していると評価できるでしょう。長期的な事業展開と投資家への還元に期待が高まっています。
キャッシュフロー
第3四半期累計のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローが良好に推移した一方で、配当金の支払いなどの財務活動によるキャッシュフローが減少しています。手元流動性は確保しつつ、株主還元にも力を入れていると言えます。
配当の支払額
日本プロセス株式会社は、年間36円の配当を実施する方針です。第3四半期までの中間配当は18円、期末配当も18円を見込んでおり、安定した株主還元を行っています。
今後の展望
日本プロセス株式会社は、「ソフトウェアで社会インフラ分野の安全・安心、快適・便利に貢献する」を中期ビジョンに掲げ、人材育成と顧客ニーズへの対応強化に取り組んでいます。自動車や交通、産業機械分野でのシェア拡大に加え、社会インフラ全般への貢献が期待されます。引き続き安定成長と収益力の向上が見込まれる企業として注目されています。
編集部のまとめ
日本プロセス株式会社は、2023年度第3四半期も堅調な業績を収めました。中期ビジョンに沿った事業展開を行い、高い収益性と安定した株主還元を実現しています。同社は社会インフラを支える重要な企業として、今後の更なる成長が期待されます。
日本プロセス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本プロセス株式会社の決算期は2月期で、第3四半期決算は4月に、通期決算は5月に発表されます。配当は年間36円を見込んでおり、安定した株主還元を行っています。同社は社会インフラ向けのソフトウェア開発に強みを持つ企業で、今後も堅調な業績が期待されます。