アスカ株式会社の2023年12月~2024年2月期の第1四半期決算報告書が公開されました。売上高123億2千516万円と前年同期比23.1%の大幅増収となり、営業利益5億6千794万円と倍増と好調な業績が確認できました。主力の自動車部品事業が好調で、四半期純利益も前年同期の5倍以上の5億7千962万円と大幅に増加しています。
企業情報
企業名: アスカ株式会社
証券コード: 72270
決算期: 11月
アスカ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アスカ株式会社は年1回の11月決算を行っており、四半期報告書は2月、5月、8月、11月に公表しています。今回の四半期報告書は2023年12月~2024年2月期の第1四半期分となります。
主な事業
アスカ株式会社は自動車部品、制御システム、ロボットシステム、モータースポーツ、賃貸・太陽光発電の5つの事業を展開しています。主力の自動車部品事業は国内外の自動車メーカー向けに金型や樹脂部品を製造・供給しています。その他にも産業用システム機器や自動化設備、レースカー開発などさまざまな分野で事業展開しています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績は売上高123億2千516万円、営業利益5億6千794万円と前年同期比で大幅な増収増益となりました。利益率も5.6%と高い水準を維持しています。自動車部品事業が好調で、国内外の需要に支えられ増収に繋がっています。
売上・利益の推移
売上高は過去3年間で454億3千372万円から123億2千516万円と大きく伸びています。経常利益も同期間で20億4千186万円から6億2千185万円と好調な推移を示しています。主力の自動車部品事業の好調さが業績全体を押し上げています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は381億9千842万円で、前期末比7億4千594万円の減少となりました。現金及び預金は11億円台の水準を維持しています。負債総額は260億1千348万円で、自己資本比率は31.9%となっています。
資産の部
流動資産は133億532万円と前期末比15億8千899万円減少しました。これは主に仕掛品が8億3千050万円減少したことによるものです。一方、固定資産は248億9千309万円と8億4千305万円増加しており、建物及び構築物が7億6千229万円増加しています。
負債の部
流動負債は173億4千082万円と前期末比7億8千129万円減少しました。短期借入金が21億5千600万円増加しましたが、その他が20億4千607万円減少したことが主な要因です。固定負債は86億7千266万円と前期末比3億2千804万円減少しており、長期借入金が減少しています。
純資産の部
純資産合計は121億8千493万円で前期末比3億6千339万円増加しました。利益剰余金が3億2千840万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は31.9%と前期末から1.6ポイント上昇しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期が5.7%でしたが、当第1四半期は年換算で6.0%と改善しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期が13.7%から当第1四半期は年換算で19.2%に上昇しました。自己資本比率の改善と共に収益性も高まっていることが確認できます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で大幅に改善されていると見られます。売上高の増加と利益率の上昇により、キャッシュ創出力が高まっていると考えられます。
配当の支払額
第1四半期の配当支払額は2億5千121万円となっており、1株当たり44円の配当を実施しました。前期の年間配当金は22円でしたので、今期は大幅に増配となっています。業績の伸長により株主還元が拡大していることが確認できます。
今後の展望
自動車部品事業の好調は続く見通しで、今後もグローバルな需要に裏付けられた高い収益性を維持できると期待されます。一方、原材料価格高騰など外部環境の変化には注視が必要です。今後の事業展開や株主還元策にも注目が集まります。
編集部のまとめ
アスカ株式会社の2023年12月~2024年2月期の第1四半期決算は好調な結果となりました。主力の自動車部品事業が国内外で好調で、売上高、利益ともに大幅に増加しています。また、自己資本比率の上昇とROAやROEの改善も確認できました。今後の事業環境の変化にも注目が必要ですが、安定した業績と財務体質の向上が窺えます。
アスカ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アスカ株式会社の決算期は11月です。四半期報告書は2月、5月、8月、11月に公表しており、今回は2023年12月~2024年2月期の第1四半期の決算報告でした。配当については、前期年間配当が22円でしたが、当期第1四半期は1株当たり44円と増配となっています。業績好調を反映した株主還元策ということができます。