Sansan株式会社(証券コード:44430)の第3四半期決算報告書が公開されました。企業のデジタル化を支援する同社は、主力サービスの「Sansan」と「Bill One」の好調な受注状況を背景に、着実な業績拡大を果たしています。
企業情報
企業名: Sansan株式会社
証券コード: 44430
決算期: 5月31日
Sansan株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
Sansan株式会社の決算日は毎年5月31日となっています。決算発表は、4月中旬に行われます。
主な事業
Sansan株式会社は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するクラウドサービスを提供しています。主力サービスは、法人向け名刺管理サービス「Sansan」と、請求書管理サービス「Bill One」です。これらのサービスを通じて、企業の営業活動や請求書業務などのデジタル化を促進しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年6月1日~2024年2月29日)の業績は、売上高が前年同期比33.3%増の24,234百万円と大幅な増収となりました。また、売上総利益率は85.2%と高水準を維持しており、企業価値向上につながる好業績となっています。
売上・利益の推移
Sansan株式会社の売上高は、直近3年間で1.3倍以上に増加しています。また、経常利益も677百万円と前年同期比35.2%増となるなど、着実な業績拡大が続いています。
四半期連結貸借対照表について
Sansan株式会社の財務状況は良好です。当第3四半期連結会計期間末の総資産は32,823百万円となり、前連結会計年度末から1,622百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が20,068百万円と手元流動性が高い状態にあり、投資有価証券や敷金などの増加により固定資産も拡大しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が増加したものの、未払金や賞与引当金が減少したことから、負債合計は18,484百万円と大きな変動はありません。
純資産の部
純資産合計は14,338百万円と、前連結会計年度末から1,147百万円増加しています。これにより、自己資本比率も41.2%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
Sansan株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.8%となっています。これらの指標は前年同期と比べ改善しており、企業価値の向上につながっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,279百万円のプラスとなる一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが2,712百万円のマイナスと大きくなっています。これは主に、敷金の支払いや有形固定資産の取得などによるものです。
配当の支払額
Sansan株式会社は、配当を実施していないことから、キャッシュ・フローの圧迫はありません。今後の事業拡大に向けた投資に財務資源を集中していくものと考えられます。
今後の展望
Sansan株式会社は、主力サービスの「Sansan」と「Bill One」の更なる拡大に期待がかかっています。特に「Bill One」は、直近の年間固定収入(ARR)が6,844百万円と大きな成長を遂げており、今後の業績への寄与が期待されます。また、新規サービスの立ち上げにも注力しており、企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
Sansan株式会社は、企業のDXを支援するクラウドサービスを提供し、高い成長性と収益性を実現しています。主力サービスの好調な受注状況を背景に、着実に業績を伸ばしており、今後も事業拡大が期待されます。今後の株価推移にも注目が集まるところです。
Sansan株式会社の決算日や配当についてまとめました。
Sansan株式会社の決算日は5月31日で、決算発表は4月中旬に行われます。また、同社は配当を実施していないことから、キャッシュ・フローは圧迫されることなく、事業拡大に向けた投資に活用できる状況にあります。