三光合成株式会社の2023年6月1日から2024年2月29日までの第3四半期決算が発表されました。売上高は684億22百万円と過去最高を更新し、経常利益も25億32百万円と大幅な増益となりました。この業績は、主力の車両用内外装部品の受注拡大などによるものです。今回の決算には明るい材料が盛りだくさんです。これからさらなる成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 三光合成株式会社
証券コード: E00866
決算期: 6月1日~5月31日
三光合成株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三光合成株式会社の決算期は6月1日~5月31日です。第3四半期決算の今回の報告は、2023年6月1日~2024年2月29日の決算内容となります。
主な事業
三光合成株式会社は、自動車部品を中心とした樹脂成型品の製造・販売を行う総合プラスチック成型メーカーです。車両用内外装部品、情報通信機器、家電製品などのプラスチック製品を開発・生産しています。主要な生産拠点は国内の富山県のほか、欧州、アジア、北米にも展開しており、グローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期決算では、売上高684億22百万円と前年同期比19.5%の大幅増収となりました。利益面でも、経常利益25億32百万円と13.6%の増益を達成しました。これらの業績は、主力の車両用内外装部品の受注拡大などが寄与したものです。また、営業利益率4.0%、経常利益率3.7%と、引き続き高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
三光合成の直近の売上高と利益の推移を見ると、2023年5月期は売上高811億13百万円、経常利益34億68百万円と過去最高を記録しました。今期第3四半期も大幅な増収増益を果たしており、足元の業績は極めて好調です。車両用部品などの需要に支えられ、増収基調が続いています。今後も成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
三光合成の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は前期末比5,154百万円増の707億34百万円となっています。負債合計は前期末比2,800百万円増の424億30百万円、純資産合計は前期末比2,353百万円増の283億3百万円となっています。自己資本比率は39.2%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、売掛金が15,728百万円から17,311百万円に増加し、有形固定資産も27,824百万円から31,306百万円に大幅に増加しています。事業拡大に向けて設備投資を積極的に行っていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、短期借入金と1年内返済予定の長期借入金が合計10,006百万円となっています。また、長期借入金も6,870百万円と増加しており、積極的に外部資金を調達して事業展開を支えています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が16,399百万円から17,437百万円に増加しており、着実に内部留保を積み上げていることがわかります。また、為替換算調整勘定が1,214百万円から2,411百万円に大幅に増加しており、海外事業の好調さが反映されています。
ROAとROE
三光合成のROA(総資産経常利益率)は直近の2023年5月期で5.3%、ROE(自己資本利益率)は8.1%と、ともに高水準を維持しています。これは、積極的な設備投資と収益性の高い事業構造によるものと考えられます。今後も高水準の収益性を維持しつつ、更なる成長が期待できそうです。
キャッシュフロー
三光合成の四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは23億52百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは41億22百万円のマイナスとなっており、設備投資に積極的に取り組んでいることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは10億94百万円のプラスと、借入などの資金調達も活発に行っています。全体としては、事業拡大に向けた設備投資と資金調達が活発な状況が窺えます。
配当の支払額
三光合成は、2023年8月の定時株主総会で1株当たり9円の配当を決議しました。さらに、2024年1月の取締役会では1株当たり10円の中間配当を決定しています。配当性向は30%前後を目指しており、株主への利益還元にも積極的です。今後も安定した配当が期待できそうです。
今後の展望
三光合成は、主力の車両用内外装部品の需要拡大やグローバル展開の強化などにより、今後も安定した成長が期待できると考えられます。特に中長期的には、EV化の進展に伴う新製品開発やSDGs対応など、成長につながる施策にも注力しています。また、収益性の高い事業構造を維持しつつ、積極的な設備投資と財務体質の強化にも取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
三光合成の第3四半期決算は、大幅な増収増益となりました。主力の車両用内外装部品の好調な受注に加え、SDGs対応製品の開発など、成長に向けた取り組みが成果を上げています。また、健全な財務体質を維持しつつ、設備投資と新製品開発にも積極的に取り組んでいることが評価できます。株主への配当も安定しており、今後も業績拡大が期待できる企業だと言えるでしょう。
三光合成株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三光合成株式会社の決算期は6月1日~5月31日で、今回の第3四半期決算は2023年6月1日~2024年2月29日の決算内容でした。配当については、2023年8月に1株当たり9円、2024年1月に1株当たり10円の配当を実施しており、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいます。今後も高い収益性を維持しつつ、成長への投資と株主還元のバランスが取れた経営が期待できそうです。