株式会社東武住販の最新の決算報告書が公開されました。同社は中国地方を中心に不動産売買やリフォーム事業を展開する企業です。直近の決算では、売上高は減少したものの、利益率の改善などプラスの要素も見受けられます。今後の中古住宅市場の成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社東武住販
証券コード: 32970
決算期: 5月31日
株式会社東武住販の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東武住販の決算日は5月31日で、毎年8月に定時株主総会を開催し、前期の決算結果を報告しています。その後、四半期報告書を公表し、業績の推移を伝えています。
主な事業
株式会社東武住販は、中古住宅の売買仲介や自社不動産の販売、リフォーム事業などを行う不動産会社です。中国地方を中心に展開しており、九州地方にも店舗を構えています。不動産売買事業と賃貸事業がメインの収益源となっています。
今期の業績と利益率は?
最新の四半期決算では、売上高は49億1,095万3千円と前年同期比6.8%減少しましたが、利益面では好調な結果となっています。営業利益は1億2,323万1千円と前年同期比63.2%減少したものの、高い利益率を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は52億6,917万8千円、52億1,013万5千円、49億1,095万3千円と減少傾向にあります。一方で、営業利益は3億3,469万4千円、1億2,323万1千円と、2年連続で減少しているものの、依然として高い水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は67億800万2千円と前期末より大きく増加しています。主な要因は、販売用不動産の増加によるものです。一方で、負債合計は26億4,792万3千円と増加しており、自己資本比率は60.5%となっています。
資産の部
四半期末時点の資産合計は67億800万2千円で、前期末より増加しています。その主な要因は、「販売用不動産」が増加したことです。販売用不動産は35億7,154万4千円と大幅に増加し、全資産の過半を占めるようになりました。
負債の部
負債合計は26億4,792万3千円と大幅に増加しています。その主な要因は、「短期借入金」が大きく増加したことです。短期借入金は13億6,907万6千円と前期末から約10億円増加しています。
純資産の部
純資産合計は40億6,011万9千円となっています。前期末から1億4,162千円減少しましたが、自己資本比率は60.5%と依然として高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは前年同期比で低下し、1.3%となりました。一方、ROEは2.1%と前年同期を下回っています。これは、利益率の低下と資産効率の悪化が影響しているためと考えられます。今後は収益性の改善に向けた取り組みが重要になってきそうです。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの詳細は開示されていませんが、四半期キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは減少しており、販売用不動産の増加が影響しているようです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは改善傾向にあります。
配当の支払額
直近の配当は1株当たり37円の支払いがありました。前期の配当は34円だったことから、若干増加しています。株主還元の強化が続いています。
今後の展望
不動産市場の回復基調を背景に、中古住宅の売買需要は今後も堅調に推移することが期待されます。同社は中国地方を中心に事業を展開しており、地域ブランドの強みを生かせるものと考えられます。また、新しい顧客管理システムの導入によって業務の効率化が図れると見られます。今後も着実な成長が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社東武住販の決算は、売上高は減少したものの、依然として高い収益性を維持しています。不動産市況の回復を背景に中古住宅の売買が好調に推移しており、今後も安定的な業績が期待できそうです。配当の支払いも増加しており、株主還元にも力を入れていることが確認できました。
株式会社東武住販の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東武住販の決算日は5月31日で、毎年8月に定時株主総会を開催しています。最新の配当は1株当たり37円と前期から増額されており、株主還元の強化が続いています。今後も不動産市場の好調を背景に、同社の業績は堅調に推移するものと期待されます。