今期の川崎地質株式会社の決算内容をご報告します。堅調な受注動向と売上の伸長により、赤字から黒字転換を果たした同社。国内外情勢の影響を受けながらも、建設コンサルタントとしての豊富な実績を活かして、公共投資関連案件を確実に取り込んでいる様子が伺えますね。
企業情報
企業名: 川崎地質株式会社
証券コード: 46730
決算期: 11月30日
川崎地質株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
川崎地質株式会社の決算期は11月30日です。第1四半期決算は2023年12月1日から2024年2月29日までの期間となっています。
主な事業
川崎地質株式会社は、建設工事に関連する地質調査、土質調査を中心に、環境、防災、海洋調査業務などを行っています。これらに関連する測量、建設計画、設計等の業務も手がけています。公共部門への依存度が高く、国土強靭化や再生可能エネルギーなどの成長分野にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、受注高が45億68百万円と大幅に増加し、売上高は19億39百万円と前年同期比20.0%の増加となりました。一方で、営業損失は18百万円、経常損失は2百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は13百万円と赤字決算となっています。
売上・利益の推移
川崎地質株式会社は、公共部門への依存度が高いことから、毎年第2四半期と第4四半期に売上高および利益が集中する季節変動の傾向がみられます。今期第1四半期は通常の傾向通り、売上高・利益ともに低水準ですが、受注高は大幅に増加しており、今後の業績改善に期待が持てそうですね。
四半期連結貸借対照表について
川崎地質株式会社の当第1四半期連結会計期間末の総資産は97億16百万円となり、前連結会計年度末比で1億1百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、完成調査未収入金及び契約資産が39億47百万円と前期末比4億11百万円増加しています。一方で、現金及び預金が14億47百万円と3億18百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が31億20百万円と前期末比3億50百万円増加しています。一方で、調査未払金が4億38百万円と3億38百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が27億75百万円と前期末比36百万円減少しています。自己資本比率は43.7%となっています。
ROAとROE
川崎地質株式会社のROAは前期末時点で1.8%、ROEは4.3%となっています。公共部門への依存度が高いことから、売上高と利益の季節変動が大きい傾向にありますが、国内外の投資需要を取り込むことで、収益性の改善も期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローが赤字となっている可能性があります。今後の公共投資を背景とした受注増加と売上高の改善により、キャッシュ・フローの改善が期待されます。
配当の支払額
川崎地質株式会社は、年間配当金を1株25円としており、第1四半期連結累計期間においても同額の配当を行っています。株主還元の充実にも注力していることがうかがえます。
今後の展望
川崎地質株式会社は、国土強靭化事業や再生可能エネルギー、海洋資源開発など成長分野への取り組みを加速させており、中長期的な業績拡大が期待されます。また、コストコントロールの強化により収益性の改善にも注力していく方針のようです。引き続き、建設コンサルタントとしての強みを活かしつつ、変化する市場ニーズに合わせた事業展開に期待が高まります。
編集部のまとめ
川崎地質株式会社は、公共投資関連の受注増加に支えられ、第1四半期の売上高を前年同期比20%増と伸ばすことができました。一方で、季節変動の影響もあり、依然として経常損失となりました。しかし、国内外の投資需要を取り込むことで、収益性の改善が期待できます。また、株主還元面でも年間配当金1株25円と堅調に推移しており、同社の健全な財務基盤が確認できました。今後も建設コンサルタントとしての強みを活かし、変化する市場ニーズに合わせた事業展開が期待されます。
川崎地質株式会社の決算日や配当についてまとめました。
川崎地質株式会社の決算期は11月30日で、第1四半期決算は2023年12月1日から2024年2月29日までの期間となっています。また、同社は株主還元を重視しており、年間配当金は1株25円を維持しています。今後も公共投資関連の受注増加から収益改善が期待されますね。