シリコンスタジオ株式会社の2023年12月期第1四半期決算が公表されました。前年同期比で減収減益となるも、同社の主力事業であるコンピューターグラフィックス関連ビジネスは引き続き好調に推移しています。今後の事業展開に注目が集まりそうですね。
企業情報
企業名: シリコンスタジオ株式会社
証券コード: E31256
決算期: 11月期
シリコンスタジオ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
シリコンスタジオ株式会社は11月期決算を行っており、第1四半期決算は2月末に公表されます。毎年4月に本決算の有価証券報告書を提出しています。
主な事業
シリコンスタジオ株式会社は、コンピューターグラフィックス(CG)関連のサービスを提供する企業です。具体的には、ゲームエンジンを活用したコンテンツ制作やネットワークインフラの構築・運用など、CGを活用したソリューションを提供しています。
また、人材派遣事業も手掛けており、ゲーム業界を中心に人材の派遣やご紹介を行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高1,060百万円(前年同期比8.5%減)、営業利益13百万円(同86.9%減)と減収減益となりました。
人材事業の採算性が低下したことや、子会社の事業構造改革に伴う一時的な減収が影響しています。
売上・利益の推移
直近の売上高は4,554百万円、経常利益は246百万円と順調な推移を続けています。
特に同社の強みであるCG関連ビジネスは堅調に推移しており、今後の事業拡大に期待がかかります。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月末時点の総資産は3,045百万円、負債は1,307百万円、純資産は1,738百万円となっています。
前期末比で、総資産は3.6%減少し、負債も6.7%減少しています。一方、純資産は1.1%減少しています。
資産の部
流動資産は2,600百万円で、現金及び預金が1,357百万円、受取手形及び売掛金が662百万円となっています。
固定資産は444百万円で、内訳は有形固定資産111百万円、無形固定資産21百万円、投資その他の資産312百万円となっています。
負債の部
流動負債は954百万円で、買掛金83百万円、未払費用22百万円などが主な内訳です。
固定負債は353百万円で、長期借入金321百万円が主な内容となっています。
純資産の部
純資産は1,738百万円となっており、自己資本比率は57.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は7.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は11.6%となっています。
前年同期と比較して、ROAは低下しているものの、ROEは改善傾向にあります。これは、利益の減少と自己資本の減少により、収益性と効率性が両方とも低下しているためです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは△151百万円となっています。これは、税金等の支払いや売上債権の増加などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは△5百万円で、固定資産の取得に伴う支出が主な内訳となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは0百万円と横ばいでした。
配当の支払額
シリコンスタジオ株式会社は年1回の期末配当を行っています。直近の2022年11月期の1株当たり配当金は35円でした。
今後の展望
同社は、CGを活用したソリューションの提供を強化し、成長分野への注力を図っていきます。特に、自動車業界や土木・建築業界などでの仮想空間での製品シミュレーションなど、新しい需要の掘り起こしに注力していくとしています。
一方で、人材事業においては、市場環境の変化への対応が課題として認識されており、既存顧客への深耕や潜在顧客の開拓などによる収益力の向上に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
シリコンスタジオ株式会社の2023年12月期第1四半期決算は、前年同期比で減収減益となりましたが、同社の主力事業であるCG関連ビジネスは堅調に推移しており、今後の事業展開に期待が高まっています。
人材事業においては一時的な減益要因がみられるものの、既存顧客への深耕や新規顧客開拓など、収益力の改善に向けた取り組みが進められています。引き続き、同社の業績動向に注目していきましょう。
シリコンスタジオ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
シリコンスタジオ株式会社は11月期決算を行っており、第1四半期決算は2月末に公表しています。年1回の期末配当を実施しており、2022年11月期の1株当たり配当金は35円でした。
今後も、CG関連ビジネスや人材事業の収益力向上に注目していきたいと思います。