株式会社エッチ・ケー・エス(72190)の決算が発表されました!アフターパーツ事業を中心とした自動車関連部品メーカーで、国内外で幅広く事業を展開しています。前年同期比で売上高は5.6%減となりましたが、海外市場での需要の変化に対応するべく、国内市場向けは増加基調を維持しています。利益面でも、原材料高の影響などから営業利益は51.6%減となったものの、為替差益の発生により経常利益は29.5%の減少にとどまりました。
企業情報
企業名: 株式会社エッチ・ケー・エス
証券コード: 72190
決算期: 2024年2月期
株式会社エッチ・ケー・エスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
エッチ・ケー・エスの決算日は2月末日で、決算スケジュールとしては4月下旬に四半期報告書を提出しています。
主な事業
エッチ・ケー・エスの主力事業は、自動車関連部品のアフターマーケット事業です。国内外のカスタマーカー市場向けにエアロパーツやサスペンション、エンジンパーツなどを幅広く販売しています。また、自動車メーカー向けの受託生産事業にも注力しています。その他にもBi−Fuel(ガソリン+LPガス燃料)システムの開発なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は4,209百万円(前年同期比5.6%減)、営業利益は112百万円(同51.6%減)、経常利益は154百万円(同29.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は122百万円(同16.4%減)となりました。利益率は減少傾向にありますが、北米市場での需要変化や原材料高の影響への対応が課題となっています。
売上・利益の推移
直近3期の業績推移を見ると、売上高は9,241百万円(前期)、4,461百万円(前年第2四半期)、4,210百万円(当第2四半期)と徐々に減少しています。一方、営業利益は451百万円(前期)、232百万円(前年第2四半期)、112百万円(当第2四半期)と減益傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
総資産は前期末比38百万円減の13,307百万円、純資産は同46百万円増の10,037百万円となっています。現金及び預金は299百万円減少しましたが、在庫積み増しにより棚卸資産が306百万円増加しました。負債は84百万円減少し、自己資本比率は75.1%となっています。
資産の部
流動資産は前期末比29百万円増の6,326百万円、固定資産は同67百万円減の6,980百万円となっています。棚卸資産の積み増しにより、流動資産は増加基調にあります。
負債の部
負債は前期末比84百万円減の3,270百万円となっています。流動負債が205百万円減少した一方で、固定負債は120百万円増加しました。
純資産の部
純資産は前期末比46百万円増の10,037百万円となっています。配当金の支払が113百万円ありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益が122百万円あったことで、増加に転じています。
ROAとROE
ROAは前期の4.1%から当第2四半期では1.5%に低下しています。これは売上減少と営業利益率の悪化により、収益性が低下したためです。一方でROEは前期5.4%から当第2四半期2.4%とやはり低下しており、自己資本の効率性も低下しています。今後は収益力の改善と資本効率の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは64百万円の支出超過となりました。これは在庫の増加などによるものです。一方、投資活動では26百万円の支出、財務活動では87百万円の収入超過でした。この結果、当第2四半期末の現金及び現金同等物は1,395百万円となっています。
配当の支払額
当社は通常年2回の配当を行っています。直近の2023年11月に実施された1株当たり80円(うち30円は創立50周年記念配当)の期末配当により、112百万円の配当金を支払っています。今後も安定的な配当を維持していく方針です。
今後の展望
今後の課題としては、アフターマーケット分野における北米市場の需要変化への対応と、高騰する原材料価格への適切な対応などが挙げられます。一方で、新商材の投入やシェア拡大、生産性の向上などに取り組み、収益力の回復を目指していきます。中長期的にはEV化やカーボンニュートラルへの対応も重要な経営課題となっています。
編集部のまとめ
株式会社エッチ・ケー・エスは、アフターマーケット事業を中心に国内外で事業を展開する自動車関連部品メーカーです。当期は海外市場の需要変化や原材料高の影響を受けて減収減益となりましたが、新商材投入や生産性向上などに取り組み、収益力の回復に努めています。今後の課題としては、EV化やカーボンニュートラルへの対応など、中長期的な変化にも適切に対応していくことが重要になってきています。
株式会社エッチ・ケー・エスの決算日や配当についてまとめました。
エッチ・ケー・エスの決算日は2月末日で、4月下旬に四半期報告書を提出しています。配当は通常年2回実施しており、直近では2023年11月に1株当たり80円(うち30円は創立50周年記念配当)の期末配当を行いました。今後も安定配当を維持していく方針です。