E・Jホールディングス株式会社の最新の決算報告をご紹介します。同社は建設コンサルタント業界の大手企業で、社会インフラの設計や構築のプロジェクトに取り組んでおり、中央省庁や地方自治体などの官公需が主な収益源となっています。
企業情報
企業名: E・Jホールディングス株式会社
証券コード: 21530
決算期: 2024年5月期
E・Jホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
E・Jホールディングス株式会社の決算期は5月期となっています。決算日は5月31日で、決算の発表は4月下旬に行われます。
主な事業
E・Jホールディングス株式会社は、総合建設コンサルタント事業を主な事業としています。インフラ整備のための企画・調査・設計から、施工管理、メンテナンスまでをワンストップで手がけています。特に、道路、河川、上下水道などの公共事業が主要な顧客となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年6月1日~2024年2月29日)の売上高は161億43百万円と前年同期比で99.5%と微減でした。営業損失は6億33百万円、経常損失は3億99百万円と損失計上となりましたが、第4四半期の売上が大きく見込まれているため、通期の収支改善に期待が持てます。
売上・利益の推移
同社は公共事業を主とした受注形態から、第4四半期に売上が集中する傾向にあります。第3四半期までは営業損失の計上が続くものの、第4四半期に黒字化して通期の業績を維持しています。今期第3四半期までの売上が前年並みだったことから、通期でも前年並みの業績を確保できるものと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
足元の2024年2月末時点の財務状況は、総資産418億44百万円と前期末より26億49百万円増加しました。負債は128億73百万円と35億47百万円増加、純資産は289億71百万円と8億98百万円減少しています。
資産の部
流動資産が285億99百万円と21億13百万円増加しており、棚卸資産が62億80百万円増えたことが主因です。一方、固定資産は132億44百万円と5億35百万円増加しています。
負債の部
流動負債が119億64百万円と35億68百万円増加しました。これは、短期借入金が52億円増加したことが主な要因です。固定負債は9億8百万円とほぼ変わりはありません。
純資産の部
純資産は289億71百万円と前期末から8億98百万円減少しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失4億20百万円と配当金8億3百万円の支払いによるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は▲0.95%、ROE(自己資本利益率)は▲1.45%と、ともに赤字となりました。これは第3四半期までの営業損失による影響が大きいですが、第4四半期の業績好転によりROA、ROEともに改善が見込まれます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは記載されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの増加と、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの減少が見込まれます。通期では、営業活動によるキャッシュ・フローの獲得と、設備投資や配当金支払いによる減少が予想されます。
配当の支払額
E・Jホールディングス株式会社は、1株当たり配当金50円を実施しました。この配当金総額は8億3百万円となり、前期から7百万円増加しています。同社は株主還元に積極的な姿勢を示しているといえます。
今後の展望
E・Jホールディングス株式会社は、既存事業の強化とサービス領域の拡充、環境変化への柔軟な対応、資本効率重視の経営に取り組んでいます。今後も公共事業を中心とした安定した収益基盤を維持しつつ、M&Aを含む成長投資によりさらなる企業価値向上を目指していく方針です。
編集部のまとめ
E・Jホールディングス株式会社は総合建設コンサルタントとして、社会インフラ整備に欠かせない企業です。第3四半期までは赤字となりましたが、第4四半期の業績回復により通期で前年並みの業績を確保する見込みです。また、高水準の配当による株主還元にも力を入れており、中長期的に期待の持てる企業といえます。
E・Jホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
E・Jホールディングス株式会社の決算期は5月期で、決算日は5月31日です。決算発表は4月下旬に行われます。また、同社は1株当たり50円の配当を実施し、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も安定的な業績と高水準の配当が期待できる企業といえるでしょう。