フェスタリアホールディングス株式会社の2023年9月期第2四半期決算報告書がリリースされました。売上高は前年同期比1.7%増加の4,447百万円と健闘しています。ファッションジュエリーが好調で、営業利益も60百万円と業績は着実に回復基調にあるようです。また、DX推進による業務効率化にも力を入れており、中長期的に見れば収益面での改善が期待できそうです。フェスタリアホールディングスは宝飾市場で確固たる地位を築いている企業ですので、今後の成長にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: フェスタリアホールディングス株式会社
証券コード: 27360
決算期: 8月
フェスタリアホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フェスタリアホールディングス株式会社の決算期は8月末日となっています。第2四半期決算は毎年2月末日に発表されます。
主な事業
フェスタリアホールディングス株式会社は宝飾品や眼鏡、時計の製造・販売を行う企業です。国内外の直営店舗やECサイトを通じて、主力ブランド「フェスタリア」を中心に商品を展開しています。ジュエリー業界では老舗の部類に入る企業で、高品質な商品と優れた接客サービスで顧客から支持を得ています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高が4,447百万円と前年同期比1.7%増加しています。また、営業利益は60百万円と前年同期比42.1%減少しているものの、第2四半期連結会計期間では営業利益が238百万円まで拡大するなど、利益面でも改善が見られます。売上総利益率は前年同期並みの水準を確保しており、収益性も堅調に推移しています。
売上・利益の推移
フェスタリアホールディングスの売上高は、2023年8月期は8,660百万円となりました。一方、営業利益は94百万円、経常利益は142百万円となっています。前年同期と比べ売上高は増加したものの、人件費の増加や広告宣伝費の投下などにより利益は減少しています。今後はDX推進によるコスト削減や、高価格帯商品の販売強化などで利益率の改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
フェスタリアホールディングスの総資産は7,117百万円となり、前期末から399百万円増加しています。これは主に現金及び預金の増加や棚卸資産の増加によるものです。一方、負債合計は5,705百万円と前期末から395百万円増加しました。これは主に短期借入金の増加によるものです。純資産は1,412百万円で、自己資本比率は19.3%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が44百万円増加し1,011百万円、売掛金が31百万円増加し805百万円、商品及び製品が193百万円増加し2,911百万円となっています。また、有形固定資産も53百万円増加し429百万円となりました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が48百万円増加し274百万円、短期借入金が400百万円増加し1,830百万円となっています。一方で、長期借入金は171百万円減少し1,487百万円となりました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が11百万円増加し1,275百万円となりました。ただし、為替換算調整勘定が10百万円減少し90百万円となっています。この結果、自己資本比率は19.3%となりました。
ROAとROE
フェスタリアホールディングスのROA(総資産利益率)は1.2%、ROE(自己資本利益率)は2.5%となっています。前期と比べるとROAは0.5ポイント、ROEは0.7ポイント低下しています。これは利益の減少と自己資本の増加によるものです。今後は利益率の向上と自己資本の効率的な運用が課題となります。
キャッシュフロー
当第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは37百万円のマイナスとなりました。これは主に棚卸資産の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは71百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは178百万円のプラスとなっています。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は1,011百万円となりました。
配当の支払額
フェスタリアホールディングスは、2023年11月28日の定時株主総会の決議により、1株当たり20円の期末配当を実施しました。前期と同額の配当を行っており、配当性向は約41%となっています。株主還元に対する企業の姿勢は堅調といえるでしょう。
今後の展望
フェスタリアホールディングスは、「強みの進化」と「ビジネスモデルの再構築」を中期の基本方針として掲げ、DXの推進やプレミアム商品の開発などに取り組んでいます。アジア市場への本格的な展開や、人材育成を通じたサービスの向上など、持続的な成長に向けた施策に注力しています。インバウンド需要の回復や富裕層への注力など、業界動向を捉えた戦略が功を奏してくれることが期待されます。
編集部のまとめ
フェスタリアホールディングスは、宝飾業界の中で確固たる地位を築いている老舗企業です。売上は増加傾向にあり、利益率の改善にも取り組んでいます。中長期的な成長に向けて、DX推進や新しい顧客層の開拓などに力を入れています。今後の業績推移にも注目が集まりそうです。
フェスタリアホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フェスタリアホールディングス株式会社の決算期は8月末日です。第2四半期決算は毎年2月末日に発表されます。配当については、2023年11月28日の定時株主総会の決議により、1株当たり20円の期末配当を実施しています。配当性向は約41%となっており、株主還元に対する企業の姿勢は堅調といえます。