株式会社さいか屋は、四半期決算を発表しました。継続的な事業構造改善と賃貸収入の増加により、前期に引き続いて黒字化を維持することができています。お客様の利便性向上と収益力強化に向けて、今後も「百貨店事業」「テナント事業」「金地金等買取事業」の3本柱でさらなる成長を目指します。
企業情報
企業名: 株式会社さいか屋
証券コード: 82540
決算期: 2023年9月1日~2024年8月31日
株式会社さいか屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
2024年4月15日に第2四半期連結財務諸表を発表しました。通期決算は2024年8月31日に予定されています。
主な事業
株式会社さいか屋は、百貨店事業を主力としながら、テナント事業や金地金等買取事業にも注力しています。藤沢店やに横須賀店などの大型店舗を展開し、幅広い商品ラインナップと魅力的な店舗空間を提供することで、お客様の利便性と満足度の向上を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は2,641百万円となりました。一方で、営業利益は66百万円、経常利益は58百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は48百万円と、前年同期と比べて大幅に改善しています。効率的な店舗運営と賃貸収入の拡大により、売上高営業利益率は2.5%まで上昇しました。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と利益の推移を見ると、2023年8月期は2,805百万円の売上高と、9期ぶりの35百万円の経常利益を計上しました。今期はさらに収益性が向上し、過去最高の利益水準となる見込みです。このように、同社は継続的な事業構造改革と収益力の強化により、着実に業績を改善させています。
四半期連結貸借対照表について
直近の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は12,087百万円、負債合計は11,464百万円、純資産は622百万円となりました。前期末から資産が66百万円、負債が112百万円減少し、純資産が46百万円増加しています。財務体質の強化が進んでいるといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,756百万円と手元流動性が確保されています。また、建物や土地などの有形固定資産が7,047百万円を占めています。投資その他の資産も2,188百万円あり、経営資源が充実しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が8,655百万円と借入金が多く、財務レバレッジが高めです。しかし、仕入債務が793百万円、契約負債が960百万円と運転資金の調達も良好に行えています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2,195百万円、資本剰余金が1,887百万円と一定の財務基盤があります。一方で、利益剰余金が△3,388百万円の累積損失となっており、収益力の向上による内部留保の蓄積が課題として残されています。
ROAとROE
ROAは2.2%、ROEは7.8%となっています。過去3期の推移を見ると、両指標ともに確実に改善しており、収益力の向上と資産効率の上昇が確認できます。今後も事業構造改革とコスト削減に取り組み、収益性のさらなる向上を目指します。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは186百万円の収入となりました。投資活動では212百万円の支出となりましたが、財務活動は1百万円の支出に抑えられ、現金及び現金同等物の四半期末残高は1,756百万円となっています。流動性は十分に確保できている状況です。
配当の支払額
当期の配当予定はありません。内部留保を活用して事業構造改善に取り組み、収益力の向上とFinancial Health の改善を優先させる方針です。将来的には、株主還元の強化にも取り組む予定です。
今後の展望
同社は引き続き「百貨店事業」「テナント事業」「金地金等買取事業」の3本柱での成長を目指します。藤沢店やに横須賀店でのテナントの充実や、新たな飲食店の出店など、顧客の利便性と満足度の向上に注力していきます。また、コストコントロールとキャッシュフロー経営にも力を入れ、さらなる収益力と財務基盤の強化を目指します。
編集部のまとめ
株式会社さいか屋は、事業構造改革と賃貸収入の拡大により、前期に引き続いて黒字化を達成しました。今期は過去最高益を見込んでおり、さらなる成長に期待が高まっています。今後も「百貨店事業」「テナント事業」「金地金等買取事業」を柱に、収益性と財務基盤の強化に取り組んでいきます。
株式会社さいか屋の決算日や配当についてまとめました。
株式会社さいか屋の決算日は2024年8月31日で、第2四半期決算は2024年4月15日に発表されました。また、当期の配当は見送り、内部留保を活用して事業構造改善に注力する予定です。今後の成長と収益力の向上に期待が高まっています。