株式会社出前館の2024年2月期第2四半期決算がアップデートされました。東京証券取引所スタンダード市場に上場する同社は、オンデマンド型の注文配達サービスを展開しており、今期の業績は順調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社出前館
証券コード: 24840
決算期: 2024年8月期
株式会社出前館の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社出前館の決算日は8月31日で、2024年4月15日に2024年2月期第2四半期の決算報告書を提出しました。
主な事業
株式会社出前館は、飲食店とユーザーをつなぐオンデマンド型の注文配達サービス「出前館」を運営しています。飲食店に対してはデータ分析や配送員の管理、マーケティングなどのサポートサービスを提供し、ユーザーに対して24時間365日の注文・配達サービスを展開しています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第2四半期の売上高は255億51百万円と前年同期比0.7%増加しています。営業損失は43億94百万円と前年同期比52.8%改善し、経常損失も43億10百万円と前年同期比50.4%減少しました。これにより、親会社株主に帰属する四半期純損失も42億40百万円と大幅に改善されました。
売上・利益の推移
過去2期分の売上高、経常利益、純利益を見てみると、2023年8月期は売上高514億16百万円、経常損失121億22百万円、純損失121億54百万円と大幅な赤字となっていました。しかし、2024年2月期第2四半期では売上高、損失ともに改善傾向にあり、事業の収支が改善されつつあると言えます。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月期第2四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は494億16百万円、負債は113億53百万円、純資産は380億62百万円となっています。前期末からの変動は、主に現金及び預金の減少、未収入金の減少などによるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金376億9百万円、未収入金103億15百万円が主な内訳となっています。前期末から資産全体で53億30百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、未払金106億75百万円が主な内訳となっています。前期末から負債全体で10億52百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が162億円の赤字となっています。前期末から42億77百万円減少しており、四半期純損失の計上に伴うものです。
ROAとROE
ROAは△8.6%、ROEは△11.1%と低水準となっています。これは、売上高の伸び悩みや営業損失の計上などにより収益性が低下しているためと考えられます。今後は、収益力の改善とともに資本効率の向上も課題となっていると言えるでしょう。
キャッシュフロー
2024年2月期第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは34億1百万円の減少となっています。これは税金等調整前四半期純損失の計上や未収入金の減少などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1億4百万円の増加となっており、投資有価証券の売却などが寄与しています。財務活動によるキャッシュ・フローは変動が小さくなっています。
配当の支払額
株式会社出前館は、過去2期連続で赤字決算を計上しており、配当の支払いは行われていません。収益状況の改善とともに、配当政策についても今後の課題となっているといえるでしょう。
今後の展望
株式会社出前館は、ユーザー、配達員、加盟店の満足度向上に取り組み、「デリバリーの日常化」を実現していく方針です。また、売上原価の適正化や広告宣伝費の投資対効果重視など、コスト管理にも注力しています。今後の業績改善に期待がかかっている企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社出前館の2024年2月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比微増、経常損失と純損失が大幅に改善されるなど、収益性の向上が見られました。しかし、依然として赤字が続いている状況で、ROAやROEなどの収益指標も低水準となっています。今後は、サービス体験の向上や収支管理の改善により、収益力の回復が課題となるでしょう。
株式会社出前館の決算日や配当についてまとめました。
株式会社出前館の決算日は8月31日で、2024年4月15日に2024年2月期第2四半期の決算報告書を提出しました。過去2期連続の赤字決算を受け、配当の支払いは行われていません。今後の業績改善に向けた取り組みに注目が集まっています。