株式会社東名の決算報告書を読んでみました。同社は中小企業向けの通信サービスや電力小売などを手掛けており、堅実な業績を残しています。売上高は前年同期比6.2%増の5,388百万円と好調に推移し、営業利益は同12.1%減の413百万円と若干の減少となりました。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は同17.1%減の253百万円と減益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社東名
証券コード: 44390
決算期: 2023年8月期
株式会社東名の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東名の決算日は8月31日で、四半期決算の報告を行っています。第1四半期は2023年9月1日から11月30日までとなっています。
主な事業
株式会社東名は、中小企業向けの光コラボレーション「オフィス光119」や電力小売「オフィスでんき119」などのオフィスソリューションサービスを展開しています。また、保険商品の取次などのファイナンシャル・プランニング事業にも注力しており、多角化を図っています。同社は中小企業のニーズに合わせた各種サービスを提供することで、着実な成長を続けてきました。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が5,388百万円と前年同期比6.2%増と順調に推移しています。一方で、営業利益は413百万円と同12.1%減となりました。利益率も前年同期と比べて減少しているものの、中小企業向けサービスを中心に好調な受注状況が続いています。
売上・利益の推移
同社の売上高は前期から緩やかな増加傾向にあり、2023年8月期第1四半期は5,388百万円と過去最高水準を更新しました。利益面でも、2023年8月期第1四半期の営業利益は413百万円と高水準を維持しています。同社は中小企業向けサービスを強みとしており、今後も堅調な業績を維持できると期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は11,315百万円となっています。流動資産の中では、現金及び預金が5,533百万円と増加しており、財務基盤が強化されていることがわかります。一方で、負債合計は4,987百万円と前期末から減少しており、健全な財務状況を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が5,533百万円と大幅に増加しており、手元流動性が高まっています。一方で、受取手形及び売掛金が3,846百万円と減少しており、売掛金の回収が進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,761百万円と減少しており、仕入債務の圧縮が進んでいます。また、未払法人税等は197百万円と大幅に減少しており、税金の支払いが進捗していることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が5,068百万円と着実に増加しており、安定した収益基盤を維持していることがうかがえます。また、自己資本比率は55.9%と健全な水準を確保しています。
ROAとROE
株式会社東名のROAは5.5%、ROEは8.1%となっています。これらの指標はいずれも前年同期と比べて減少しているものの、依然として高水準を維持しています。これは、同社が中小企業向けサービスを中心に堅調な事業展開を続けていることに加え、効率的な資産運用と財務体質の強化を図っていることが要因だと考えられます。今後も、安定した収益性と効率的な経営を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
株式会社東名のキャッシュフローは健全な状態を維持しています。当第1四半期では、営業活動によるキャッシュ・フローが1,121百万円のプラスとなっており、堅調な収益力を背景に、手元資金が着実に積み上がっています。このようなキャッシュポジションの強化により、今後の安定的な事業展開と成長投資が期待できます。
配当の支払額
株式会社東名は、株主還元の一環として配当を実施しています。当第1四半期の配当金は1株当たり13円で、前年同期と比べて増加しています。同社は、株主の皆様への利益還元を重視しており、今後も安定配当を維持していく方針です。
今後の展望
株式会社東名は、2031年8月期に売上高1,000億円、営業利益100億円を目標に掲げた10年ビジョンを推進しており、2024年8月期を最終年度とする「TRP-2024」中期経営計画に取り組んでいます。具体的には、Webを活用した集客強化や再生可能エネルギー導入の推進など、持続可能な経営基盤の構築に注力しています。これらの施策を通じて、同社は中長期的な成長をめざしていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社東名は、中小企業向けのオフィスソリューションサービスを中心に、着実に業績を伸ばしています。当第1四半期の売上高は前年同期比6.2%増と好調で、財務体質も健全に推移しています。今後も、Webマーケティングの強化や再生可能エネルギーの導入など、持続可能な経営基盤の構築に取り組んでいくことで、中長期的な成長が期待できるでしょう。株主還元も重視しており、今後の株価動向にも注目が集まりそうです。
株式会社東名の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東名の決算日は8月31日で、第1四半期は2023年9月1日から11月30日までとなっています。配当金は1株当たり13円で、前年同期比増加しています。同社は株主還元を重視しており、今後も安定配当を維持していく方針です。