株式会社大庄の2023年12月期第2四半期の決算レポートをお届けします。普通の居酒屋では難しい独自のサービスを提供し、売上高は25,014百万円と前年同期比約18%増加しています。厳しい経営環境の中、強化業態への取り組みやデジタルマーケティングの実践など、様々な施策が効果を発揮し、経常利益は729百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は852百万円と着実に改善しています。今後も日本の食文化の発展に貢献していく同社の躍進に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社大庄
証券コード: E03223
決算期: 8月決算
株式会社大庄の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社大庄は8月決算の企業です。第2四半期(12月期)は、2023年12月1日から2024年2月29日までの期間となります。
主な事業
株式会社大庄は、飲食事業を中心に、卸売・ロジスティクス事業、不動産事業、フランチャイズ事業などを展開しています。主力の飲食事業では、「和食居酒屋」や「焼き鳥居酒屋」などのチェーン店を全国に展開しています。また、食料品等の卸売や運送事業、不動産の賃貸管理、フランチャイズ加盟店の運営支援など、多岐にわたる事業を手がけています。
今期の業績と利益率は?
株式会社大庄の2023年12月期第2四半期の業績は売上高25,014百万円、営業利益466百万円、経常利益729百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益852百万円と前年同期比で大幅な改善を果たしています。売上高営業利益率は1.9%と厳しい環境下でも一定の収益力を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社大庄の売上高は前年同期比で18.4%増加、営業利益は前年同期の営業損失から466百万円の黒字に転換しました。経常利益も前年同期の経常損失から729百万円の黒字となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期の純損失から852百万円の黒字に回復しています。売上高及び各利益指標ともに大幅に改善しており、経営改善の成果が着実に表れていると言えます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社大庄の2023年12月期第2四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は31,205百万円で前期末比2,983百万円減少しています。一方、負債合計は21,156百万円と前期末比494百万円増加しています。純資産は10,049百万円と前期末比563百万円増加しており、自己資本比率は32.2%となっています。
資産の部
流動資産は前期末比725百万円減少の12,229百万円となり、現金及び預金が435百万円、売掛金等が224百万円減少しています。固定資産は前期末比1,256百万円減少の18,968百万円となり、投資有価証券が709百万円、建物等が240百万円減少しています。
負債の部
流動負債は前期末比2,423百万円増加の11,949百万円となり、1年内返済予定の長期借入金が2,912百万円増加しています。固定負債は前期末比4,969百万円減少の9,206百万円となり、長期借入金が4,812百万円減少しています。
純資産の部
純資産は前期末比563百万円増加の10,049百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益852百万円を計上したことなどが主な要因です。自己資本比率は32.2%となっています。
ROAとROE
株式会社大庄のROA(総資産利益率)は前年同期の△3.9%から2.7%に改善し、ROE(自己資本利益率)は前年同期の△13.2%から8.5%に大幅に改善しています。売上高及び各利益指標の改善を受けて収益性が高まり、資産効率も上がってきていると言えるでしょう。今後も同様の収益改善が続けば、企業価値の向上につながることが期待されます。
キャッシュフロー
株式会社大庄の当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが959百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが731百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが2,148百万円の支出となっています。現金及び現金同等物の残高は前期末比435百万円減少の7,693百万円となりました。
配当の支払額
株式会社大庄は、第2四半期連結会計期間末の2024年2月29日を基準日として、1株当たり6円の中間配当を実施する予定です。前期実績から変わらない配当水準を維持しており、株主還元にも注力していることがうかがえます。
今後の展望
株式会社大庄は、「人類の健康と心の豊かさに奉仕する」という企業理念の下、新規出店や業態変更、デジタルマーケティングなどの施策を推進しています。加えて、卸売・ロジスティクス事業の拡大、不動産事業やフランチャイズ事業の収益力強化にも取り組んでおり、さらなる業績拡大が期待できる」と分析されています。今後の同社の動向から目が離せません。
編集部のまとめ
株式会社大庄は、居酒屋業界で独自の差別化されたサービスを提供し、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに大幅に改善しました。中長期的な安定資金確保や運転資金の確保にも取り組んでおり、企業価値の向上が期待できると言えるでしょう。今後も、同社の飲食事業を始めとした様々な取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社大庄の決算日や配当についてまとめました。
株式会社大庄は8月決算の企業で、第2四半期(12月期)は2023年12月1日から2024年2月29日までとなっています。2024年2月29日を基準日とした中間配当は1株当たり6円を予定しており、前期実績から変わらない配当水準を維持しながら、株主還元にも注力しています。今後も経営改善の成果を示しつつ、さらなる業績拡大が期待される企業といえるでしょう。