サイバーステップ株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されました。オンラインゲームを展開する同社の業績は、新規タイトルの開発期間の長期化などの影響により前年同期と比べ減収減益となっています。しかし、既存タイトルの収益改善や新規作品の展開など、収益基盤の構築に向けた取り組みを進めています。今後の事業戦略にご注目ください。
企業情報
企業名: サイバーステップ株式会社
証券コード: 38100
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
サイバーステップ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サイバーステップ株式会社の四半期決算は、6月、9月、12月、3月の年4回実施されています。今回の決算は2023年12月1日~2024年2月29日の第3四半期決算となります。
主な事業
サイバーステップ株式会社は、オンラインゲーム事業とエンターテインメント事業を展開しています。オンラインゲーム事業では、「トレバ」などの人気タイトルを運営し、国内外でサービスを展開しています。また、エンターテインメント事業では、音響制作やボイスアクターの育成などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は減収減益となりました。売上高は前年同期比26.6%減の2,252百万円、営業損失は1,221百万円となっています。利益率の低下は、新規タイトルの開発期間の長期化や既存タイトルの競争激化による影響が主な要因です。
売上・利益の推移
サイバーステップ株式会社は、過去3期連続で重要な営業損失、経常損失、当期純損失を計上しています。当第3四半期連結累計期間においても、1,250百万円の経常損失、1,179百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失を計上するなど、収益性の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,998百万円となり、前連結会計年度末比1,340百万円減少しています。一方、負債合計は712百万円と304百万円減少しており、純資産は1,285百万円となっています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産は、現金及び預金1,166百万円の減少を主な要因として、前連結会計年度末より1,340百万円減少しています。
負債の部
負債合計は304百万円減少し、712百万円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金105百万円、未払金102百万円、転換社債型新株予約権付社債100百万円の減少によるものです。
純資産の部
純資産合計は1,036百万円減少し、1,285百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失1,179百万円の計上に伴う利益剰余金の減少によるものです。
ROAとROE
サイバーステップ株式会社のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、連続する営業損失や当期純損失により、低下傾向にあります。収益性の改善に向けた取り組みが必要な状況です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動により1,166百万円の減少となっています。これは主に、税金等調整前四半期純損失1,284百万円の計上に加え、運転資金の増加によるものです。財務活動では新株予約権の発行等により資金を調達しましたが、全体としては資金が減少しています。
配当の支払額
サイバーステップ株式会社は、過去3期連続で重要な当期純損失を計上しており、当面の配当は見送られる見込みです。業績の回復と財務基盤の強化が課題となっています。
今後の展望
サイバーステップ株式会社は、既存タイトルの収益改善と新規タイトルの開発・提供により、収益基盤の構築を目指しています。また、コスト削減や経営資源の集中など、収益性の改善に向けた取り組みを進めています。今後の動向に期待が集まります。
編集部のまとめ
サイバーステップ株式会社の四半期決算は厳しい結果となりましたが、収益性の改善に向けた施策に注目が集まっています。オンラインゲーム市場は競争が激しい中、同社がどのように収益基盤を強化していくかが今後の課題といえるでしょう。今後の企業の取り組みと業績の推移に期待しましょう。
サイバーステップ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サイバーステップ株式会社の四半期決算は年4回実施されています。第3四半期(2023年12月1日~2024年2月29日)の決算では減収減益となりました。また、同社は過去3期連続で当期純損失を計上しているため、当面の配当は見送られる見込みです。収益性の改善に向けた取り組みに注目が集まっています。