株式会社昴の決算報告を読んでみました。株式会社昴は鹿児島県に本社を置く学習塾の会社です。この度の四半期決算では、売上高2,450百万円、四半期純損失64百万円という数字が注目されます。
学習需要の回復が遅れている中でも、同社は新校舎の開校や統合などの施策を行い、効率的な事業展開を図ろうとしています。今後も安定した経営基盤を築いていくことが期待されますね。
企業情報
企業名: 株式会社昴
証券コード: 97780
決算期: 2023年2月期
株式会社昴の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社昴の決算日は2月末日で、決算時期は年に1回の4月下旬頃になります。
今回の四半期決算は2023年3月1日から11月30日までの第3四半期の業績報告になります。
主な事業
株式会社昴は、鹿児島県を中心に九州地方に学習塾を展開しています。幼児・小学部、中学部、高等部、個別指導部門を有しており、それぞれの学年に合わせた指導を行っています。
近年では、オンラインを活用した授業の提供にも力を入れており、新型コロナ禍での需要にも対応しています。
今期の業績と利益率は?
今期(第3四半期累計期間)の業績は、売上高2,450百万円、四半期純損失64百万円となりました。
売上高は前年同期比2.4%増加しているものの、入塾者数の減少などから営業損失73百万円、経常損失60百万円と赤字決算となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移は以下の通りです。
2022年2月期の売上高は3,511百万円、経常利益300百万円と好調でしたが、2023年2月期第3四半期では売上高2,450百万円、経常損失60百万円と減収減益となっています。
経営環境の変化に柔軟に対応していく必要があるようですね。
四半期連結貸借対照表について
株式会社昴の貸借対照表を見ると、総資産6,664百万円、負債3,162百万円、純資産3,501百万円となっています。
前期末と比べ資産が減少し、固定負債が増加したことで自己資本比率は52.5%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が408百万円、有形固定資産5,018百万円となっています。
投資その他の資産が1,006百万円あり、安定した財務基盤を築いています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が552百万円、長期借入金916百万円となっています。
退職給付引当金やその他の固定負債も増加しており、財務の健全性に課題がある様子です。
純資産の部
純資産の部では、資本金990百万円、資本剰余金971百万円となっています。
利益剰余金は2,014百万円と減少傾向にあり、自己資本比率は52.5%となっています。
ROAとROE
株式会社昴の収益性を示すROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)は以下の通りです。
2022年2月期のROAは4.5%、ROEは6.1%と良好でしたが、2023年2月期第3四半期ではROA-0.9%、ROE-1.8%と大幅に悪化しています。
売上や利益が減少したことで収益性が低下しているようですね。
キャッシュフロー
株式会社昴のキャッシュフローについては、第3四半期累計期間で63百万円のマイナスとなっています。
営業活動によるキャッシュフローが72百万円のマイナスとなり、投資活動と財務活動では合計90百万円の収入がありました。
今後の資金繰り状況に注目が必要です。
配当の支払額
株式会社昴は、2023年5月に1株当たり120円の期末配当を実施しました。
前期と同額の配当を維持しているものの、四半期純損失の計上もあり、株主還元力の低下が懸念されます。
今後の展望
株式会社昴は、新校舎の開校や統廃合など、効率的な事業展開を進めていくとしています。
また、オンラインを活用したライブ授業の提供にも取り組み、新型コロナ禍での需要にも対応する方針です。
経営環境の変化に柔軟に対応し、一層の収益力向上を図っていくことが重要でしょう。
編集部のまとめ
株式会社昴の業績は、入塾者数の減少から減収減益となりました。
ただし、新校舎の開校やオンラインサービスの強化など、経営環境の変化に対応した施策にも取り組んでいます。
今後は、収益性の向上と財務の健全化に向けた取り組みに期待が高まります。
株式会社昴の決算日や配当についてまとめました。
株式会社昴の決算日は2月末日で、決算時期は年1回の4月下旬頃になります。
直近の2023年2月期第3四半期では、業績が減収減益となっているものの、1株当たり120円の期末配当を維持しています。
今後は、効率的な事業展開とオンラインサービスの強化により、収益性の向上に取り組んでいく必要がありそうです。