三菱鉛筆株式会社の決算内容が公開されました!筆記具の製造・販売を主力とする同社の最新四半期は、売上が前年比5.9%増の20,073百万円、営業利益は3,065百万円と好調な業績を維持しています。特に、海外市場の拡大が業績の押し上げに寄与したようです。
企業情報
企業名: 三菱鉛筆株式会社
証券コード: E02366
決算期: 12月
三菱鉛筆株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三菱鉛筆の決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行われています。ほとんどの企業が3月決算を採用していますが、三菱鉛筆は12月決算です。この決算日の違いは、主に会社の事業特性に合わせて柔軟に選択できるためです。
主な事業
三菱鉛筆は筆記具の製造・販売を主力事業としています。代表的な製品には”ジェットストリーム”や”ユニボール”、”ポスカ”などの人気の筆記具がラインナップされています。
その他にも、粘着テープや手工芸品などの事業も展開しています。事業の大半を筆記具事業が占めており、同社の収益を牽引しています。
今期の業績と利益率は?
今期の三菱鉛筆は、売上高が前年同期比5.9%増の20,073百万円となりました。また、営業利益は3,065百万円と堅調な結果となっています。利益率としては、営業利益率は15.3%となっています。海外市場での売上拡大が同社の業績を押し上げた模様です。
売上・利益の推移
過去数年の三菱鉛筆の売上高と利益の推移を見ると、売上高は緩やかな増加傾向にあります。一方で、利益面では経常利益が3,468百万円と前年同期比0.5%減少しているものの、売上高の増加に伴い、全体としては堅調な業績を維持できています。筆記具事業を中心にグローバル展開を進めることで、今後の更なる業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
三菱鉛筆の総資産は168,989百万円となり、前期末より23,517百万円増加しています。その主な要因は、現金預金の減少と棚卸資産の増加、のれんの計上によるものです。一方で、負債は49,778百万円と増加しており、純資産は119,211百万円となっています。当社の財務体質は健全に推移しているといえます。
資産の部
資産の部では、現金預金が減少したものの、棚卸資産が増加したことが特徴的です。また、のれんが11,140百万円計上されており、海外事業の強化が進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、短期借入金や退職給付に係る負債が増加しています。これは、M&Aの影響によるものと考えられます。一方で、支払手形や買掛金などの増減は軽微でした。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金やその他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定が増加したことから、純資産は119,211百万円と前期末より2,721百万円増加しています。財務体質は良好に推移しています。
ROAとROE
三菱鉛筆のROA(総資産利益率)は8.2%、ROE(自己資本利益率)は7.2%となっています。前期に比べROAはほぼ横ばいですが、ROEは若干低下しています。これは、純資産の増加ペースが売上高の増加ペースを上回ったためと考えられます。今後も収益力の維持と資本効率の向上に努めていくことが重要です。
キャッシュフロー
三菱鉛筆の四半期連結キャッシュ・フロー計算書によれば、営業活動によるキャッシュ・フローは1,308百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはM&Aに伴う22,063百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは借入れによる収入等から4,024百万円の収入となっています。全体として、現金及び現金同等物は8,765百万円の減少となりました。
配当の支払額
三菱鉛筆は、1株当たり22円の期末配当を実施する予定です。前期比3.5円増加しており、配当性向は55.9%となっています。安定的な配当政策を維持しつつ、財務体質の強化や成長投資にも注力していく方針のようです。
今後の展望
三菱鉛筆は、中期経営計画に掲げる「筆記具事業のグローバル化」を推進しており、M&Aを通じて欧州市場での事業基盤を強化しています。今後も、新製品開発や生産性向上、海外展開の加速などに取り組み、持続的な成長を目指していくと期待されます。環境対応製品の拡充や新しい生活様式に合わせた提案など、時代のニーズに合わせた事業展開にも注目が集まります。
編集部のまとめ
三菱鉛筆の決算は、売上高、利益ともに好調な結果となりました。海外市場での事業拡大が奏功し、筆記具事業を中心に安定した収益基盤を築いています。今後も、顧客ニーズに合わせた新製品投入や生産性向上、M&Aを通じたグローバル化などに取り組み、持続的な成長を目指していきます。配当面でも、株主還元を重視した姿勢が継続されており、株主にとっても魅力的な企業と評価できるでしょう。
三菱鉛筆株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三菱鉛筆の決算日は12月31日で、年間配当は1株当たり22円の予定です。また、四半期決算は3月、6月、9月、12月に行われています。同社は筆記具事業を中心に堅調な業績を維持しており、安定的な配当政策を続けています。今後の事業拡大と企業価値の向上に期待が高まります。