株式会社DDグループの2023年3月期第3四半期決算は大幅な増益となりました。新型コロナの影響が和らぎ、経済活動の正常化が進んだことで、飲食・アミューズメント事業やホテル・不動産事業の業績が好調に推移しました。また、不採算店舗の閉鎖や原価対策などの効果も出ており、今後の収益拡大に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社DDグループ
証券コード: 30730
決算期: 2023年2月期
株式会社DDグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社DDグループの決算日は2月28日です。第3四半期決算は11月30日が基準日となっています。
主な事業
株式会社DDグループは飲食事業、アミューズメント事業、ホテル事業、不動産事業などを展開する総合エンターテインメントグループです。飲食事業では直営店を中心に「BAGUS」「倶楽部バグース」「ダイニングスター」などの店舗を運営しており、アミューズメント事業では「ビリヤード」「ダーツ」「カラオケ」などのゲームを提供しています。また、ホテル事業では「PARK IN HOTELS」ブランドを展開し、不動産事業では各種コンテナ販売も手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は27,393百万円と前年同期比で18.4%の増加となりました。営業利益は2,308百万円と大幅な増益となりました。営業利益率は8.4%と、着実な収益改善が見られます。
売上・利益の推移
前期は新型コロナの影響で大幅な減収減益となりましたが、当期は需要回復に伴い、飲食・アミューズメント事業とホテル・不動産事業のいずれも大幅に増収増益と業績は回復基調にあります。コスト削減の効果も出ており、次期以降も持続的な成長が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は32,823百万円と前連結会計年度末より2,425百万円減少しています。一方で純資産は8,312百万円と1,975百万円増加しており、自己資本比率は22.9%と財務体質も改善されてきています。
資産の部
流動資産は12,683百万円と前連結会計年度末より2,364百万円減少しました。これは現金及び預金が2,622百万円減少したことが主な要因です。固定資産は20,140百万円と前連結会計年度末より61百万円減少しています。
負債の部
流動負債は15,387百万円と前連結会計年度末より5,022百万円減少しました。これは短期借入金と1年内返済予定の長期借入金の減少が主な要因です。固定負債は9,123百万円と前連結会計年度末より621百万円増加しています。
純資産の部
純資産は8,312百万円と前連結会計年度末より1,975百万円増加しました。利益剰余金が1,743百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
当期のROAは5.3%と前期から3.2ポイント改善しています。また、ROEは22.9%と前期から7.1ポイント上昇しており、収益性と資本効率の改善が見られます。今後も売上や利益の増加を続けることで、さらなる指標の向上が期待できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,250百万円のプラスとなりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは781百万円のマイナスとなり、財務活動によるキャッシュ・フローは3,091百万円のマイナスとなりました。この結果、現金及び現金同等物は2,622百万円減少しています。
配当の支払額
当期の第3四半期までの配当実績は、A種優先株式1株当たり4,000円の配当を実施しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の水準も上がっているため、今後は普通株式についても配当再開が期待されます。
今後の展望
株式会社DDグループは、新型コロナの影響から回復基調にあり、飲食・アミューズメント事業やホテル・不動産事業の収益拡大が期待できます。また、不採算店舗の閉鎖や原価対策などの構造改革も進んでおり、今後も持続的な成長が見込めるでしょう。今後の業績推移と株価動向に注目が集まります。
編集部のまとめ
株式会社DDグループの2023年3月期第3四半期決算は大幅な増収増益で、新型コロナの影響から着実に回復基調にあることが分かりました。飲食・アミューズメント事業とホテル・不動産事業の業績が好調に推移しており、財務体質の改善も進んできています。今後も持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社DDグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社DDグループの決算日は2月28日となっており、第3四半期決算は11月30日が基準日となっています。配当は第3四半期までにA種優先株式に対して1株当たり4,000円の配当を実施しています。今後は普通株式についても配当再開が期待されます。