(株)武蔵野のAI会社説明会：新卒向けに自社開発AIを導入、3秒で学生からの質問に回答

ニュース

2025.05.23

ニュースの要約

株式会社武蔵野は、2025年4月より新卒向け会社説明会でAIを活用した質疑応答の仕組みを導入しました。

これまでは採用担当者が参加学生の質問に直接回答していましたが、同社が自社開発したAIシステム「MRAG」を使うことで、3秒以内に正確かつ網羅的な回答を提供できるようになりました。

MRAGは、同社が蓄積した過去のFAQ、社内資料、Webサイト情報、社内制度や仕組み、規則などの情報を基に回答を生成するシステムです。これにより、採用担当者の経験や知識によるばらつきや、記憶違いなどに起因する誤った情報提供のリスクが軽減されています。

また、質疑応答の業務をAIが担うことで、採用担当者は参加学生のフォローや運営中の緊急対応などに注力できるようになりました。

同社では、この取り組みを新卒採用だけでなく、社内の業務効率化や顧客対応の改善にも広げていく予定です。開発部門がメインで対応していますが、今後は各部署にMRAGの担当者を配置し、さらなる活用を図っていくとしています。

今回の取り組みは、新卒採用の現場でAIを活用するという点で斬新な取り組みだと感じました。

これまでは採用担当者の経験や知識に左右されがちだった質疑応答の質が、同社開発のAIシステムによって向上したことは大きな意味を持ちます。学生にとっても、正確で一貫性のある回答が得られるのは大きなメリットといえるでしょう。

さらに、この取り組みにより採用担当者の業務効率化が図られたことも注目に値します。採用業務に忙殺されがちな企業にとって、AIを活用してスムーズな質疑応答を実現できるのは大きな助けになるはずです。

同社では、この取り組みを新卒採用以外の領域にも広げていく意向を示しています。AIの活用をさらに進めることで、企業の生産性向上につながることが期待されます。