ニュースの要約
- 投信保有者の63.1%が「何もしない」と回答
- 年代が若いほど「買い増し」の傾向が強く、年代が高いほど「何もしない」が多い
- 積極的に投資を行った人からは、基準価額下落を投資チャンスと捉えた回答があった
概要
アセットマネジメントOneが2025年4月のマーケットの急落における投資信託保有者の投資行動について調査を実施した結果が発表されました。
調査では、63.1%の投信保有者が「何もしていない」と回答したことが明らかになりました。一方、「保有ファンドを売却した」は5.4%にとどまり、投資家の多くが短期的な相場変動に動じることなく、長期的な視点を維持していることが分かりました。
年代別では、全世代で「何もしない」が過半数を占める一方、年代が下がるほど「買い増し」傾向が強くなるという特徴が見られました。また、「基準価額下落を取得単価を下げるチャンスと捉えた」(30代男性)、「割安商品の購入で投資先分散を図る」(40代女性)といった戦略的な投資判断も確認されました。
調査では、投資家の多くが投資信託を長期的な資産運用目的で保有しており、マーケットの乱高下にも関わらず冷静かつ理性的な投資判断を行っていることが明らかになりました。アセットマネジメントOneは、このような健全な資産運用環境が醸成されていることを示す結果だと評価しています。
編集部の感想
編集部のまとめ
アセットマネジメントOne:アンケート回答者の63.1%が「何もしない」と回答についてまとめました
今回のアンケート結果から、投資家の多くが長期的な資産形成を目的とした投資行動を取っていることが分かりました。トランプ大統領の関税政策に端を発した急激な相場変動にも関わらず、短期的な売買に惑わされることなく、冷静な判断力を発揮する投資家の姿勢は、健全な資産運用環境の醸成につながるものと評価できるでしょう。
特に注目されるのは、年代別の傾向です。若年層ほど「買い増し」に積極的な一方で、高年齢層ほど「何もしない」という保守的な姿勢を取る傾向が確認されました。これは、投資経験の差異が表れた結果だと考えられます。
また、一部の投資家からは、基準価額の下落を「取得単価を下げるチャンス」と捉えたり、「割安商品の購入で投資先を分散する」といった、戦略的な投資判断も確認されました。こうした投資家の前向きな姿勢は、適切なリスク管理の下での資産運用に寄与するものだと言えでしょう。
アセットマネジメントOneは、このようなアンケート結果を通して、投資家の長期的な視点と冷静な投資判断力が醸成されていることを確認できたと評価しています。今後も、投資家一人一人が主体的に資産形成に取り組める環境を整備していくことが重要だと考えます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000138924.html