ニュースの要約
- 静岡市が「森林カーボンクレジット創出促進事業」を実施し、企業や団体から新たなカーボンクレジット創出提案を募集開始
- この事業では、「環境林」の公益的機能を評価したクレジットを作成し、その収益を林業振興に活用する
- 事業説明会を静岡と東京で開催し、提案事業者の募集を行う
概要
静岡市では、2025年度より、人工林など木材生産を行わない「環境林」を対象に「森林カーボンクレジット(温室効果ガスの排出枠)」を創出する実証事業の取り組みを開始しました。
この背景には、静岡市の総面積の約76%を占める森林の適正な管理が求められていることがあり、今回、市内の森林を「環境林」と「循環林」に区分し、それぞれの特徴に応じた森林経営管理を推進することとなりました。
「環境林」は、木材生産による収入が見込めず、森林所有者等が適正に森林を管理するインセンティブの確保が重要になります。そのため、本事業において、新たに創出する森林カーボンクレジットは、森林による温室効果ガスの吸収だけでなく、土壌の保全や水源の涵養、生物多様性保全など、森林が有する公益的機能も評価するものとします。
さらに、企業や団体等から「環境林」の公益的機能を最大限に発揮する技術、アイデアを募集し、クレジット化により得られる収益を森林の管理費に充当するというものです。
静銀経営コンサルティングは、本事業の運営事務局として、静岡市と連携して森林カーボンクレジットの創出に取り組む「提案事業者」の募集や審査を行うとともに、採択された事業の伴走支援などに取り組みます。
編集部の感想
編集部のまとめ
静岡市「森林カーボンクレジット創出促進事業」:「提案事業者」の募集開始についてまとめました
静岡市では、木材生産を行わない「環境林」を対象に「森林カーボンクレジット」を創出する取り組みを始めました。これは、同市の総面積の約76%を占める森林の適正な管理を目的としたものです。
「環境林」は、木材生産による収入が見込めない一方で、温室効果ガスの吸収や水源涵養など、重要な公益的機能を持っています。そのため、企業や団体から新たなカーボンクレジット創出の提案を募り、その収益を林業振興に活用するというものです。
静銀経営コンサルティングが事務局を務め、提案事業者の募集や採択後の伴走支援などを行います。この取り組みが成功すれば、全国の他の自治体にも広がっていくことが期待できます。森林資源の有効活用と地域活性化を両立する好事例となるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000150536.html