ニュースの要約
- 岡山大学と弘前大学が、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)について意見交換会を開催
- 両大学は人材確保などの課題や取り組み事例を共有し、連携を深めた
- 岡山大学は、J-PEAKSを活用して長期ビジョン2050の実現に向けて加速しており、企業との連携を強化していく方針
概要
国立大学法人岡山大学は、2025年5月30日に、弘前大学と「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に関する取り組みについて意見交換会を開催しました。
意見交換会では、両大学の研究支援人材(URA)制度や人材確保の取り組み、J-PEAKS事業を通じた大学の長期ビジョンの実現に向けた取り組みなどについて意見を交わしました。特に、首都圏の大学と比較して URA人材の確保が困難な状況に対し、両大学で処遇改善やURA人材の育成などの具体的な取り組みについて情報共有し、より効果的な人材戦略を検討することの重要性を確認しました。
岡山大学では、J-PEAKS推進の土台として、学長自らが各学部にJ-PEAKSについて説明する取り組みを行い、組織風土の醸成に努めています。一方、弘前大学からは、J-PEAKS事業において、強みであるビッグデータの分野や企業との連携について取り組んでいることが説明されました。
今回の意見交換を通じて、両大学はJ-PEAKS事業推進における課題や事例を共有し、互いの連携を深めることができました。岡山大学では、令和5年度のJ-PEAKS採択大学だけでなく、令和6年度のJ-PEAKS採択大学とも新たな連携を実施する方針です。
編集部の感想
- 両大学の連携が活発になっていることが伝わってきて、J-PEAKSの取り組みがより具体化してきたようだ
- URA人材の確保が課題という点は興味深い。地方大学の競争力向上には人材確保が重要だと感じる
- 岡山大学の学長が各学部を回って説明する取り組みは、組織全体でJ-PEAKSに取り組む土台をつくっているように感じる
編集部のまとめ
J-PEAKS:岡山大学が弘前大学と意見交換会を開催についてまとめました
岡山大学と弘前大学の2つの地方大学が、J-PEAKS事業の推進に向けて連携を深める取り組みが注目されます。特に、URA人材の確保といった共通の課題に対して、処遇改善や育成など具体的な対策を検討している点は、J-PEAKS事業を通じた大学の機能強化に向けて重要なポイントだと言えるでしょう。
また、岡山大学の学長が主導して各学部にJ-PEAKSの説明を行う取り組みは、組織全体でJ-PEAKSに取り組む土台をつくっていると評価できます。J-PEAKSの目的は、地域中核となる研究大学の機能強化を通じて、地域課題の解決や社会変革につなげていくことです。そのためには、大学の組織風土や体制づくりが不可欠になります。
今回の意見交換会では、互いの連携が深まり、J-PEAKS事業の推進に向けた具体的な取り組みが明らかになったと言えます。今後も、岡山大学を中心とした地方大学の連携が進み、J-PEAKSの目的である「わが国の研究大学の山脈(PEAKS)形成」につながることを期待したいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003165.000072793.html