IFS：産業用AIの需要急増で150億ユーロ(約2.4兆円)の評価額を獲得

ニュース

2025.04.10

ニュースの要約

2025年4月9日、スウェーデンとロンドンでクラウドエンタープライズソフトウェアと産業用AIアプリケーションのリーディングプロバイダーであるIFSは、AI主導の成長により150億ユーロ(約2.4兆円)以上の評価額を達成したことを発表しました。

今回の取引では、HgがエクイティファンドのEQTと共同で新たな支配株主となり、アブダビ投資庁(ADIA)とカナダ年金計画投資委員会(CPP Investments)が新たに出資しています。また、従来の主要株主であるTA Associatesも継続して出資しています。

IFSは2024年に総収益12億ユーロを超える見込みで、世界的に大規模な企業がIFSのレガシーベンダーではなくIFSを選択しているという背景があります。特に、IFSの産業用AI機能への需要が過去12か月で大幅に増加しています。

今回のニュースは、IFSがAI主導の成長により150億ユーロ(約2.4兆円)もの高い評価額を獲得したことが大きなポイントだと言えます。同社は、製造、サービス、エネルギー業界などの重要なハードコアビジネスに向けた産業用AIとエンタープライズソフトウェアのグローバルリーダーとして注目されています。

そのIFSの成長を後押ししたのが、Hgや大手プライベートエクイティファームであるEQTなどの投資家による出資拡大です。彼らは、IFSの技術力とビジネスモデルの強さを高く評価しており、同社がさらなる成長を遂げると期待しているようです。

一方で、IFSはすでに年間経常収益が10億ユーロを超え、前年比30%以上の成長を続けているなど、着実に実績を重ねています。今回の資金調達を通じて、産業用AIの更なる活用を加速させ、お客様への価値提供を強化していくことが期待されます。