ニュースの要約
- RANが三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株主総会でアピール
- 気候変動を加速させる化石燃料と森林破壊への支援停止を求めた
- 株主提案は否決されたが、人権侵害のある事業への資金提供を停止する方針を確認
概要
レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)は、2025年6月27日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株主総会に参加し、気候変動を加速させる化石燃料と森林破壊への支援停止を求めてアピールしました。
今年4月、RANを含む環境NGO3団体がMUFGに対して気候変動対策の強化を求める株主提案を提出していましたが、総会では提案が否決されました。一方で、MUFGの担当者が人権面で問題のある事業については資金提供を行わない方針であることを明らかにしました。
RANは、会場前でバナーを掲げてスピーチを行い、超小型電気自動車による移動広告を使って、LNG事業による環境破壊や先住民族の権利侵害などの問題を訴えました。また、オンラインでも署名活動を展開し、これまでに1万3,000筆を超える署名が集まっています。
RANは今後も、MUFGを含めたメガバンクとのエンゲージメントを続け、環境・社会面での問題に対する対応を求めていく方針です。
編集部の感想
編集部のまとめ
MUFG:気候変動に投融資しないで – MUFGの株主総会でアピールについてまとめました
今回のニュースは、環境NGOのRANが三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株主総会でアピールを行った内容を伝えています。RANは、MUFGに対して気候変動を加速させる化石燃料産業や森林破壊につながる事業への支援停止を求めました。株主提案は否決されたものの、人権面で問題のある事業への資金提供を停止する方針が確認されたのは成果といえるでしょう。
一方で、依然としてMUFGが化石燃料産業やパーム油産業への投融資を続けていることが指摘されており、環境・社会面での取り組みがまだ不十分だと言えます。RANはこの問題に対してアクティブに働きかけを続けており、金融機関の社会的責任が問われている状況がよくわかります。
今回のニュースは、大手金融機関がグリーン化に後れをとっている現状を示すとともに、市民社会からの監視と圧力の必要性を物語っています。ESG経営への取り組みが求められる中、MUFGをはじめとする金融機関には、一層の改善が期待されるところです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000076051.html