ニュースの要約
- 住友林業が米国大手の製材会社Teal Jones Groupから子会社を買収し、米国初の木材コンビナート事業を展開する
- 新工場の販売先には住宅事業や不動産開発事業など既存の米国事業が含まれ、相乗効果が期待される
- SYP材の安定調達や国内生産拡大などで外部環境の影響を受けづらい事業基盤を構築する
概要
住友林業は、100%子会社のSumitomo Forestry America, Inc.を通じて、北米大手の製材会社Teal Jones Groupから子会社TJLH社およびTJPD社の持分を取得し、連結子会社化しました。
これにより、同社は米国初の木材コンビナート事業の展開を目指します。新工場ではディメンション材やマスティンバーなどの木材製品を製造し、住宅事業や不動産開発事業、FITP事業への供給を行う予定です。
また、工場敷地内の遊休地を活用し、今後需要が拡大するマスティンバーの製造も検討しています。加工工程で発生するチップや製材残渣はバイオマス発電燃料やバイオリファイナリーなどに活用することで、木材を余すことなく最大限活用するカスケード利用を実現します。
この事業は、既存の米国分譲住宅事業やFITP事業などとの相乗効果により、米国市場での事業拡大が期待されます。また、SYP材の安定調達や国内生産拡大などにより、外部環境の影響を受けづらい事業基盤の構築も目指しています。
編集部の感想
編集部のまとめ
木材コンビナート事業:米大手製材工場をグループ化 海外初展開で事業拡大へについてまとめました
今回の発表は、住友林業が米国で木材コンビナート事業に本格参入する取り組みです。原材料調達から製造、自社事業への供給までを一貫して行うことで、木材の総合的な活用を目指しています。
特に既存の分譲住宅事業やFITP事業との連携により、製品の安定供給と事業の相乗効果が期待されます。また、SYP材の安定調達や国内生産比率の向上といった取り組みで、外部環境の影響を受けづらい事業基盤の構築も目指しています。
住宅建築における木材需要の高まりを背景に、大手企業による積極的な海外展開や事業拡大が活発化しています。今回の取り組みはその一例であり、今後の動向にも注目が集まるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000052275.html