ニュースの要約
- アルファフュージョン株式会社とCuradh MTR社が戦略的パートナーシップを締結
- 両社は米国での臨床開発を中核に、アスタチン-211を活用した治療薬の商業化を目指す
- アスタチン-211は放射性医薬品分野で高い期待を集めている
概要
アルファフュージョン株式会社は、アスタチン-211を用いた放射性医薬品の国際的な開発推進を目的として、米国Curadh MTR社との間で戦略的パートナーシップの締結を発表しました。
Curadhは、革新的ながん治療薬「Pluvicto(R)」の開発を主導してきた専門家らによって設立された企業で、放射性医薬品の豊富な臨床開発経験を有しています。今回の提携は、アスタチン-211創薬に対する国際的な関心の高まりと、アルファフュージョンの実績・研究開発体制への評価を示すものといえます。
アスタチン-211は、TAT(Targeted Alpha Therapy)において最も有望なα線放出核種の一つとして高く評価されており、日本が世界をリードしている分野です。今回の提携によって、そうした日本発の基礎研究が米国をはじめとするグローバル市場で実用化へと進む道が大きく開かれることになります。
両社は、SNMMIの併設プログラムとして開催された世界アスタチン・コミュニティ会議において、この提携を発表するとともに、アスタチン創薬の可能性について講演を行いました。
また、アルファフュージョンは「2025 Japan-U.S. Innovation Awards」のInnovation Showcase企業の1社に選出されるなど、国際的な評価も広がっています。
編集部の感想
編集部のまとめ
アスタチン創薬:日米共同でグローバル展開へ──Curadh MTR社との戦略的提携を発表、米国での開発が本格始動についてまとめました
このニュースでは、アルファフュージョン株式会社とCuradh MTR社が放射性医薬品の開発で提携したことが報告されています。アスタチン-211は次世代の放射性医薬品として高い期待を集めており、日本での研究が先行していますが、今回の提携によってグローバル展開が大きく前進することが期待されます。
両社は世界アスタチン・コミュニティ会議で提携の意義を発表し、Curadhの創業者であるAlison Armour医師が「分子標的型放射性医薬品の未来におけるアスタチンの重要性」と題して講演を行うなど、アスタチン創薬への期待感を示しています。さらに、アルファフュージョンが「2025 Japan-U.S. Innovation Awards」で選出されるなど、国際的な評価も高まっています。
日本発のアスタチン創薬技術が米国を含むグローバル市場で実用化に向けて大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。今後の開発動向に注目が集まります。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000091191.html