ニュースの要約
- 令和3年度より実施してきたB-DASHプロジェクトが「下水処理場の運転を支援するAI技術」としてガイドライン化された
- 本技術は、熟練技術者減少に伴う技術力不足への対応として、判断根拠の見える化による技術継承や処理水質の安定化と運転管理の効率性の両立、維持管理コストの低減を図る
- 本技術の導入により、良好な処理水質と電力や薬品の使用量低減を両立した運転管理ノウハウを継承するとともに、若手技術者の育成に繋がることが期待される
概要
国土交通省 国土技術政策総合研究所(以下、国総研)の委託により、株式会社NJS、広島県広島市、千葉県船橋市、株式会社明電舎の共同研究体が令和3年度から実施してきた、下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の「AIを活用した下水処理場運転操作の先進的支援技術に関する実証事業」が、国総研によりガイドライン化されました。
本技術は、将来的な熟練技術者減少に伴う技術力不足への対応として、判断根拠の見える化による技術継承や処理水質の安定化と運転管理の効率性の両立、維持管理コストの低減を図るべく構築したものです。操作履歴や水質分析、処理状況の画像などのデータからAIが処理状況を判断し、熟練技術者による運転操作と同様な判断をリアルタイムで提示するとともに、データを蓄積することでより最適な運転操作に寄与します。
本技術の導入により、良好な処理水質と電力や薬品の使用量低減を両立した運転管理ノウハウを継承するとともに、若手技術者の育成に繋がることが期待されます。株式会社NJSは今後もAI活用等のDX導入促進により、老朽化や災害対策等のインフラの課題解決にとサステナビリティ向上に取り組んでまいります。
編集部の感想
編集部のまとめ
B-DASHプロジェクト:令和3年度より実施してきた「下水処理場の運転を支援するAI技術」がガイドライン化について
このたび、国土交通省の国土技術政策総合研究所が実施してきた下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の一環で開発された「AIを活用した下水処理場運転操作の先進的支援技術」がガイドライン化されたことは、非常に意義深いニュースだと思います。
将来的な熟練技術者の減少に伴う技術力不足への対応として、本技術は判断根拠の見える化による技術継承や処理水質の安定化と運転管理の効率性の両立、維持管理コストの低減を実現するものです。若手技術者の育成にも寄与できると期待されており、地方自治体などでの導入が進めば、下水処理場の運営に大きな変革をもたらすことでしょう。
株式会社NJSが中心となって開発を進めてきた本技術は、AIやデジタル技術の活用によって、インフラの老朽化や人手不足といった課題に取り組むソリューションの一つとして注目に値するでしょう。今後のさらなる実証と普及が期待されます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000113407.html