ニュースの要約
- 大阪送風機製作所の取り組みが経済産業省の「ものづくり白書2025」に掲載された
- 同社は産業用送風機の製造を通じて、GX対応製品の開発や現場主導の効率化、中小企業による脱炭素モデルの実践に取り組んでいる
- 同社の本社工場の電力を2025年より100%再生可能エネルギーに切り替える計画も進めている
概要
大阪市西成区に本社を構える株式会社大阪送風機製作所は、中小企業ながらも製造業の現場からGX(グリーントランスフォーメーション)と環境経営に挑み続けてきました。
このたび、同社の取り組みが高く評価され、経済産業省が2025年6月に発行した「ものづくり白書2025年度版」に掲載されました。加えて、7月25日発行の日刊工業新聞にも紹介され、技術と環境の両面から社会的な注目を集めています。
「ものづくり白書」は、日本の製造業に関する動向・課題・展望を体系的にまとめた国家戦略文書で、その掲載企業は”国が認めた先進事例”として信頼性が担保されます。特に2025年版では、「GX」「人材育成」「生産性向上」が重要テーマとなっており、それらに資する具体的な取組として同社が選出されました。
同社は、産業用送風機の設計・製造を通じて、3つの革新に取り組んできました。1つ目は、ライフサイクルアセスメント(LCA)を主力製品に適用し、大幅な省エネおよびCO2の削減効果が見込める次世代機を開発したこと。2つ目は、社員が改善提案を出し合う「ボトムアップ型改善」に取り組み、個々の力が組織全体の推進力になっていること。3つ目は、製品のみならずサプライチェーン排出量の算定を実施し、中小企業でもできる「GXの第一歩」を示したことです。
また同社では、サプライチェーン排出量の結果を鑑み、2025年より、本社工場の一部の電力を100%再生可能エネルギーへ切り替える計画も進めています。
今後は、LCAの横展開とクライアント企業様へのサポートに取り組むほか、新製品開発やコラボレーションにも力を入れていく予定です。
編集部の感想
編集部のまとめ
大阪送風機製作所:「ものづくり白書2025」に掲載 ~中小企業のGX推進と技術革新が評価、全国有数の先進事例に~についてまとめました
大阪送風機製作所の取り組みが経済産業省の「ものづくり白書2025」に掲載されたことは、中小企業の環境経営に大きな示唆を与える事例といえるでしょう。同社は、LCAの活用や社内改善活動、サプライチェーンの排出量算定など、GXに関する具体的な取り組みを実践しており、その姿勢が高く評価されたようです。特に本社工場の100%再エネ化は、規模の小さな企業ならではの柔軟性と決断力を感じさせられます。
ものづくり白書への掲載は、同社の取り組みが国の政策ビジョンと合致した先進事例として認められたことを意味します。中小企業の現場発のGX推進は、大企業以上に重要であり、同社の事例は他の中小企業にとっても大きな手本となるでしょう。同社の今後の取り組みにも注目が集まりそうです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000156163.html