ニュースの要約
- 昆虫由来バイオ燃料を手掛けるスーパーワーム社が、プレシリーズAラウンドで2.8億円の資金調達を実施。
- 累計調達額は4.1億円に達し、世界的な供給不足問題への取り組みを加速させる。
- 南九州の地理的優位性を活かし、昆虫資源を利用したバイオ燃料の製造技術を開発している。
概要
株式会社スーパーワームは、宮崎県西都市を拠点に昆虫由来のバイオ燃料原料油の製造に取り組むエネルギーテック・スタートアップ企業です。
同社は、プレシリーズAラウンドにおいて2.8億円の資金調達を実施し、累計調達額は4.1億円に達しました。調達資金は生産設備の拡充、研究開発の強化、人材採用および組織体制の整備に充てられます。
従来のバイオ燃料原料である廃食油や植物油には、供給量の限界や価格の不安定性、トレーサビリティの低さ、環境負荷といった課題がありました。一方で、脱炭素社会の実現に向けて、大量かつ持続可能な新たな脂質ソースが世界的に求められています。
スーパーワーム社は、昆虫資源を活用して環境負荷の低い次世代の油脂供給インフラを構築しています。同社の強みは、(1)育種技術による高脂質・高成長な個体開発、(2)高密度で制御可能な養殖技術、(3)標準化された油脂の高効率抽出による精製事業者向け規格油の提供です。また、循環型の生産プロセスを採用し、生産残渣を原料として再利用することで環境負荷とコストを削減しています。
同社は宮崎の地理的優位性を活かし、欧州、北米、アジア市場を中心に迅速な供給体制を整備し、市場での競争力を高めていく計画です。代表の古賀氏は「世界を救うスーパーヒーローになる」という壮大な目標を掲げ、この挑戦に全力で取り組んでいきます。
編集部の感想
編集部のまとめ
スーパーワーム社:昆虫由来バイオ燃料、プレシリーズAで累計4.1億円の資金調達を実施についてまとめました
宮崎を拠点に、昆虫由来のバイオ燃料原料油の製造に取り組むスーパーワーム社は、プレシリーズAラウンドで2.8億円の資金調達を行い、累計調達額は4.1億円に達しました。同社は、従来のバイオ燃料原料である廃食油や植物油に課題がある中、昆虫資源を活用した革新的な技術で、脱炭素社会の実現に向けた大量かつ持続可能な新たな脂質ソースの供給を目指しています。
同社の強みは、育種技術による高脂質・高成長な個体開発、高密度で制御可能な養殖技術、標準化された油脂の高効率抽出などにあり、循環型の生産プロセスを採用することで環境負荷とコストの削減にも取り組んでいます。また、宮崎という立地条件の良さを最大限に活かし、世界市場への迅速な展開を計画しています。
代表の古賀氏は「世界を救うスーパーヒーロー」を目指す強い情熱を持ち、この挑戦を続けていく意欲を示しています。エネルギー分野における地域発のイノベーティブな取り組みとして、大いに期待が寄せられるところです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000121307.html